お正月特集で東京・恵比寿「写真集食堂めぐたま」のおかどめぐみこさんから教えてもらった、おもてなしの秘訣。そのちょっとした心遣いには、誰でも「おもてなし上手」になれるヒントがたくさん詰まっています。
今日は冬至ということもあって、おかどめぐみこさんに教えてもらった柚子の活用法を番外編としてご紹介します。お風呂にどぼんと入れる前に、捨てるところがないといわれる柚子の魅力を味わい尽くしてみませんか?
■ 彩りと香りでもてなす 「柚子釜」作り
おかどさんがもぎ取ったばかりの柚子を使って、その場で作ってくれた柚子釜(ゆずがま)たち。
鮮やかな黄色に爽やかな香り、そしてそのコロンとした小ぶりのサイズは、お節料理を引き立てる「うつわ」として大活躍します。柚子の黄色が紅白のなますや黒い黒豆をよく引き立てて、お重がより華やかに見えますよ。
【1】
ヘタの部分を切り落とした後、皮と実の間にナイフの先を入れて1周します。
【2】
スプーンを使って実を取り出します。
【3】
柚子の中にお料理を詰めます。
【4】
盛り付けたら出来上がり!ヘタの部分をフタとしてもいいですね。
■ 他にもいろいろ 柚子の使いみち
「柚子はね、捨てるところがないのよ。」
そうおっしゃるおかどさん。柚子釜以外にも、柚子を丸ごと楽しめるいろいろな使いみちを教えていただきました。
= 表皮はお料理の風味付けに =
こちらは皆さんよくご存じですよね。柚子の表皮を薄く削って刻めば、お料理の風味付けに活用できます。
= 皮は爽やかな香りがたつ甘煮に =
皮を3回ほど茹でこぼし、その後水と砂糖でコトコト煮込めば美味しい柚子の甘煮が出来上がります。
= 柚子の実は風味豊かなポン酢に =
取り出した柚子の実は、お醤油とみりんと鰹節で漬け込めば売っているものとはちょっぴり違う風味豊かなポン酢になりますよ。
= 種は安心して使える自家製化粧水に =
純米酒か焼酎に10:1の割合で種を漬け込んで1週間ほど常温で保存すれば、安心して使える自家製化粧水になるそうですよ。
今日は冬至。
柚子湯の他にもあるこんな方法で、たわわに実る小さな冬の恵みをどうぞお愉しみください。
= 文・写真 宮城 =
プロフィール
おかどめぐみこさん
子どもの頃から、人にご飯を食べてもらうのが大好き。現在は友人3人と東京・恵比寿で「写真集食堂めぐたま」を運営。
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