インド人であるお祖父さまが立ち上げられたインドアメリカン貿易商会の3代目として、インド国内の市場を巡り食品の輸入やオリジナル商品の開発/販売を手がけられているシャンカール・ノグチさん。
あちこちのイベントなどでカレーをふるまう出張料理集団・元「東京カリ〜番長」の貿易主任、はたまた日印混合料理集団「東京スパイス番長」や「カレー将軍」のメンバーとしても知られ、メンバーと一緒にたくさんの本もご出版されています。
今日はそんなシャンカール・ノグチさんの原点ともいえる思い出の味のお話。
家族みんなが大好きだったというお祖母さまのカレーレシピについてお伺いしました。
■ シャンカール・ノグチさんの思い出の味「ジャガイモとキャベツのサブジカレー」
インド人であるお祖父さまと結婚した日本人のお祖母さま。お祖父さまから受け継いだのか、シャンカール・ノグチさんのお祖母さまはカレー作りがとても上手だったといいます。
シャンカール・ノグチさん
「小さな頃から毎日の食卓には必ずスパイスがありました。祖母は、料理の素材によってクミン、ターメリック、コリアンダー、カイエンペッパーといった基本的なスパイスを自分でブレンドするのが上手だったんですよ。」
そんなお祖母さまが作るカレーの中で、特に家族みんなが大好きだったのが「ジャガイモとキャベツのサブジカレー」。ノグチ家で1番美味しかったというその思い出のレシピを教わりました。
<材料> 3-4人分
・ジャガイモ 2ケ
・キャベツ 1/4
・玉ねぎ 1ケ
・クミン 小さじ1
・カイエンペッパー 小さじ1/3
・ターメリック 小さじ2/3
・コリアンダー 大さじ1
・ショウガ 1片
・ニンニク 1片
・塩 小さじ1
・水 150CC
・サラダ油 大さじ2
【1】
ジャガイモはあらかじめ皮をむいて6等分に切り、熱湯で茹でてザルにあげておきます。
【2】
フライパンにサラダ油とクミンを入れ、中火程度でふつふつとさせます。
【3】
1に軽く刻んだ玉ねぎと、すりおろしたショウガとニンニクを入れ、強火で炒めます。
玉ねぎに少し火が入ったくらいで、カイエンペッパーとターメリック、コリアンダーと塩を入れ、香りがたってきたら水を入れます。
【4】
小さくちぎったキャベツを入れて焼きつけて、茹でたジャガイモを入れ、味が馴染んだら完成です。
シャンカール・ノグチさんが教えてくれた思い出の味。
お祖母さまがよく作ってくれたというノグチ家ご自慢のサブジカレーは、甘いキャベツとほっくりとしたジャガイモがいきた優しい味わいです。
= 文・写真 宮城 =
< プロフィール >
シャンカール・ノグチさん
東京生まれ。アメリカ留学後、インド・パンジャブ地方出身の祖父L.R.ミグラニ氏が立ち上げたインドアメリカン貿易商会の3代目として、インド国内の市場を巡りつつインド食品の輸入やオリジナル商品の開発と販売を手がける。その傍ら、日印混合料理集団「スパイス番長」や「カレー将軍」のメンバーとしてインド料理のレシピ開発に携わるなど活躍の場は多岐にわたる。2016年までは、出張料理集団「東京カリ~番長」の貿易主任としても活動。 著書に「世界一やさしいスパイスカレー」「東京スパイス番長のスパイスカレー」「インドカレー名店のこだわりレシピ」「ハーブ&スパイス事典 世界で使われる256種」などがある。
【こちらのシャンカール・ノグチさんのご著書もおすすめです】
「世界一やさしいスパイスカレー 東京カリ~番長 (著), 水野 仁輔 (監修) (マイナビ出版)」
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