3児の母、子供はみんな男の子。
男の子3人と言えば、「わぁ!大変そう!」と驚かれることもしばしばで。
自分でも3人目が男の子だと分かった時は、これからどんな人生になるのだろう…と不安にばかり感じていたこともありました。
振り返ってみれば、その頃は、家の中がぐちゃぐちゃ。
インテリアだってチグハグだったし、モノの置き場所は非合理的。
まるで自分の頭の中を表しているようでした。
家事はそこそこに、自分のための時間をつくる。
今日は、家事と暮らしの工夫の中から生み出した、時短家事のコツをお伝えできればと思います。
何かのヒントになりますように。
収納に意図を与える。
もともとお母さん業は好きな方で、家事を丁寧にこなすことが理想でした。
それが3人の母になってからは大転倒!
思うようにいかず、理想と現実のギャップに悩む毎日…。
自分がたくさん動けばいいという考えでは、体力的に回らなくなってしまったのです。
そう気づいてからは、家事と収納と家族の役割を徹底的に見直しました。
例えば、調味料の容器を全部揃える。
スペースに無駄をなくし、1アクションで開けられるものにする。
透明なものを選び、中身の残量が見えるようにする。
片付けたはずなのに、何度も収納を見直していることはありませんか?
それはきっと、その収納に意図が組み込まれていないから。
使いやすさを持ち合わせた収納に変えると、自分が納得いくものに変わり、何年もその状態をキープできるように。
収納には意味のある役割を持たせることが重要なのです。
それは動線についても同じ。
ここで埃を掃いたいから、ここにハタキがある。
この通り道にあると便利だから、ここにコロコロがある。
ここの掃除をしたい時に、わざわざあっちまでブラシを取りに行くのは時間の無駄。
そんなふうに、人の動線に合わせてモノの住所を決めることで、その収納に意図を与えます。
すると、暮らしの動線が設計でき、驚くほど上手に家事を進められるようになるのです。
家事を5分に変える、収納の仕組みづくり。
家事は丁寧に100%をやることが、正解だと思っていました。
その割にちゃんとした家事の知識はなく、いつも手探りで空回り。
効率の悪い自分に気づいた時、
「今の私にはきちんと家事の意図を知った上で、上手に省いていく作業が必要なんだ!」
と感じました。
それでも家事は十分に丁寧に済ませられることを実感。
これまでの自分は、家事を広げすぎていたことに気づいたのです。
20分かかっていた家事を5分に短縮するために、得意な収納でどんどん仕組みを変えていきました。
例えば、大嫌いだった下駄箱の砂掃除。
靴を直に棚に置くと、下駄箱に砂がたまり、汚れる。
年に何度も掃除をする必要が出てきてしまい、大掃除リストにも追加される。
一体一年にどれだけ、砂掃除に費やすのだろう・・・と途方に暮れました。
そこで、靴の数を大幅に減らし、残った大切な靴に定位置を与えました。
真っ白なボックスを一つずつ設けて、シューズボックスに。
下駄箱の棚には直接砂が落ちることなく、シューズボックスが砂の受け皿になってくれます。
すると玄関にはほとんど砂が落ちず、シューズボックスに溜まった砂を時々捨てるだけ。
わが家の場合は、戸建てのメリットを生かし、砂を庭に戻します。
ほうきで棚を掃除するよりずっと簡単!
だって砂は砂なんですもの。
無駄な動作、無駄な思考はどんどん省いていき、効率的に進める。
その分、子供たちに愛情をかけるところはしっかりとかけ、やりたいことを応援してあげられるように。
でも決して、家は散らかっていません。
家事は肩の力を抜いて、子育ての無駄な時間をたっぷりと味わいたい。
そんなふうに、楽しい時間を一緒に過ごしていけるようになれたのです。
後編につづく。