今年も残すところあとわずか。
働き方が変わり、家族の在り方を見つめ直し、当たり前のありがたさを思い知った2020年。
その1年の締めくくりに、わが家はあたらしい器を迎え入れました。
それが
さくらのマグボウル。
来年もまた、かけがえのない家族との時間をやさしく過ごせますように。
そんな想いをしっかり汲んでくれる、あたたかな木の器です。
愛着が沸かずにはいられない
ぽってりと丸みを帯びたフォルムにまず心が奪われ、使っていくうちにもっともっと好きになっていく。何気ないように見えて実は特別、それがさくらのマグボウル。
木のスペシャリスト「薗部産業」の新商品
作っているのは、丁寧な手仕事で定評のある木工所「薗部産業」。薗部産業といえば、ロングセラーの「めいぼく椀」でご存じの方も多いかもしれません。
ですが、たとえそれを知らなかったとしても、この器が特別なものだということは、触れた瞬間、すぐに気づくことができます。
その理由は、手にした時の心地よさ。
「山桜」の魅力を余すことなく
しなやかで丈夫な「山桜」の木。フワッと柔らかくてスベスベの滑らかな手触りは、まるで赤ちゃんのほっぺのよう。もちろん木なので本当にフニャフニャと柔らかいわけではありませんが、木肌の柔らかさってこういうことだったんだ!というのが非常によく分かります。
取っ手ひとつにも職人のこだわりが
小さな取っ手はとっても頑丈に取り付けられていて、指先でつまんで持ち上げても、手全体で包みこむように持っても抜群の安定感。
この取っ手、もともとアルファベットの“a”と、小鳥がエサをついばんでいるイメージでデザインされたそうです。言われてみれば確かに見える!そんな背景を知ると、また一段と愛らしく思えてきます。
手のひらから、ゆっくり、じんわり伝わる温もり
わたしのお気に入りは、両手で包み込むように持つこと。
陶器の器と違って、温もりがゆっくり、じんわり伝わってくるんです。
厚みのある器なので料理が冷めにくく、だけど口に触れる部分は薄めに作られているから口当たりは軽やか。
▲いちばん分厚いところだと1cmくらいはありそう。
朝、冷えた指先を温めながら、チビチビと頂くスープ。
猫舌のわたしはなかなか飲み切れないけれど、寝ぼけた頭を起こすには少し時間がかかるくらいがちょうどいい。
バタバタする朝も、このマグボウルのおかげでささやかなゆとりが確保できるようになった気がします。
▲主人(身長165cm)が持ったところ。男性の場合は親指を入れるとちょっと窮屈なので、指先を掛けて持つ方が良いようです。
スープ以外にも活躍のシーンはいろいろ
木の器のいいところは、どんな料理、どんな食卓にも合わせられるところ。何を盛り付けても絵になるから、つい手に取ってしまいます。
〇サラダボウルに
〇女性用の小さな丼ぶりとして
〇お茶漬けや雑炊
〇朝のグラノーラに
さらに、
ウレタン塗装がされているのでビーフシチューなどのこってりしたメニューや、色移りの気になるトマト系のメニューもOK。
さあ盛り付けようとした時に、悩まずサッと手に取れる器があると本当に助かります。わが家はそのポジションを今まではiittalaのティーマに任せっきりでしたが、もうひとつの定番が増え、食卓に変化をつけられるようになりました。
お手入れいらずで長持ち。日常使いの木の器
木の器って、扱いづらいイメージがありませんか?
いくら素敵でもいちいちお手入れが必要だと、なかなか使う気にはなれないですよね。そんなユーザーの本音も、さくらのマグボウルはお見通し。
こちらはウレタン塗装のおかげで、木の器ながら普通の食器のようにスポンジと中性洗剤で洗うことができるんです。
最初はコワゴワ洗っていましたが、本当に汚れがスルッと落ちていきます。もちろん木なので、ゴシゴシこすらない、柔らかい布で拭く、自然によく乾かす、といった最低限の配慮は必要ですが、それさえ守れば特に難しいことはありません。
たいしたお手入れをしなくてもずっと使い続けられる。そんなところも、気負わず日常使いができる大きな理由になっています。
何気ないひとときを豊かな時間に
シンプルなようでいて、デザインにも使い勝手にも職人のこだわりが随所に感じられるさくらのマグボウル。気軽に買えるお値段ではありませんが、自分へのご褒美や、きちんとしたものを長く使いたい、という時にはぴったりの器です。
ちょっと背伸びして手に入れたものを日常使いするというのは、それもひとつの贅沢だなと感じます。何気ない時間も、自分の心の持ちようも、きっと豊かになりますよ。
【ご紹介したアイテム】
ぽってりとしたフォルムが愛らしい「めいぼく椀」で有名な薗部産業さんが作ったマグボウル。手にしっくり馴染む曲線と取っ手が魅力です。
⇒さくらのマグボウル/薗部産業