テレビなどのメディアで今巷を賑わす「かまどさん電気」。
美味しいご飯が炊ける!と謳う炊飯器は数あれど、その違いがわからない…と思う方は多いはず。
「かまどさん電気」の秘密を紐解くために、まずは大ヒット土鍋、長谷園の「かまどさん」のすごさを再確認することから始めましょう。
累計80万個を突破する大ベストヒットになった伊賀の土鍋「かまどさん」
「ご飯が美味しく炊ける」
と絶大な人気を誇り、いまでも半年待ちが続く人気商品です。
美味しさの秘密はその土にあり
かまどさんの美味しさの秘密はまず、伊賀の土にあります。
伊賀の地は太古の昔、琵琶湖の底でした。
その地層から採取できる陶土は炭化した植物を多く含んでいるため、焼成すると小さな穴が沢山あいたスポンジ状の素地になります。
この無数の穴が、炊飯時も炊飯後もご飯の水分量をコントロールし、ふっくらと炊き上げてくれます。
炊飯後は木のおひつと同様に余分な水分を吸い、ご飯がべとつくことがありません。
これが
「呼吸する土」、と言われる所以です。
計算された構造でなし得る技
かまどさんには2つの重い蓋があり、これが圧力釜と同じ機能を果たします。
お米が炊きあがる際に発生する粘度のある水分、おねばを蓋の重みで戻してくれるので旨味が凝縮されます。
直火のあたる底辺部分は肉厚な仕上げになっており、一度熱が入ると熱を蓄えやすく、その後は穏やかに熱をお米に伝えます。
そのため、お米の芯までじっくりと火を通し、火を止めた後も穏やかな蒸らし状態が続きます。
これが薪のかまどで出来る残り火と同じ働きをし、ふっくらつややかなご飯に炊き上げてくれるのです。
一度美味しさを知ると炊飯ジャーには戻れない!
と人気のかまどさんですが、土鍋なので直火でしか使うことができません。
今はオール電化のご家庭も多く、また高齢者でも安心して使えるよう、電気で炊ける「かまどさん」を切望する声は日増しに高まっていました。