京都で活動されるHANI(ハニ)の葛西国太郎さんのうつわが届いています。
まるでべっこう飴のような温かい風合いの飴釉シリーズと、陰影が美しい穏やかな印象の白マットシリーズ。
そして人気の色絵シリーズの豆皿まで。
少し肌寒くなってきたこの季節に、なんだかほっこり気持ちが優しくなるうつわたちです。
■ 葛西さんのインスピレーション
アンジェが無理なお願いごとをしても、こちらの気持ちを汲んでくださっていつも120%で応えてくださる葛西さん。
そのうつわたちはどこか懐かしく穏やかな面持ちでありながら、少女のように繊細で儚い印象さえ受けます。
葛西さんのそのインスピレーションの源は、独特の雰囲気を纏っている古い映画の中の女優さんたち。
中でも「パンドラの箱」という古いドイツの映画に出演しているルイーズ・ブルックスは、初めて観た高校生の頃から影響を受けている女優さんなんだそうです。
■ 葛西さんの新しいうつわたち
新しいうつわたちについて、葛西さんに制作にあたってどんなところが大変だったか聞いてみました。
葛西さん:
飴釉シリーズ
二つの柄(ガーデン、リーフ)にコントラストを持たせながらも、共通した雰囲気にするように意識をしました。
どちらも飴釉に合う暖かい雰囲気を目指したんですよ。
白マット釉のシリーズ
模様をレリーフで表現しているのですが、焼いた時に釉薬の表情が生きるように凹凸の加減に特に気をつけました。
色絵シリーズ
特に全面にレリーフが入っているMUM(菊)の型では、最初に作ったものは模様が複雑すぎて可愛くなくなったり、凹凸を強くし過ぎて模様が浮き上がってしまったりと苦労したんです。
最終的にちょうどいいバランスになったと思っています。
温かいカフェオレは飴釉のカップに、ザクザクしたビスケットなどを一つ二つのせるにはお花の豆皿がちょうどいいのではとおっしゃる葛西さん。
寒くなってくるこれからの季節に食卓も冬の装い。
HANIのうつわで、愉しい冬支度を始めてみませんか?
= 文・写真:宮城 =
【葛西さんの工房を訪問した時のコラム】
・
葛西国太郎さんと HANI (ハニ)
【葛西さんのうつわはこちらからどうぞ!】
・
HANI 葛西国太郎さんの特集ページ