12月に入った途端、一気に年の瀬を感じますね。
クリスマス準備に取り掛かったかと思えば、頭をよぎるのはその後のお正月の準備。スーパーに立ち寄ると、年末の準備もしておかなきゃ!と忙しない師走を感じます。
けれども、私は慌てません。
毎年決まったルーティンできちんと準備をしておけば、忙しい年末だって通常運行で乗り越えることができるのです。
今年は、これまで少しずつ揃えてきたお正月のテーブルコーデに、山中塗のオーバルトレイを家族分お迎えしました。
現代のハレの日にぴったりな山中塗のトレイ
毎年少しずつ揃えているお正月アイテム。
今年はついにお正月用のトレイを迎えることにしました。
トレイを家族分揃えるのは金額も張るし、収納場所も取るし、なかなか大変。
お手頃でフラットなデザインのものならいいのだけど…と買い渋っていたアイテムでした。
そこで見つけたのがこちら。
山中塗のオーバルトレイ。
ハレの日にぴったりな、赤と黒2色の漆塗り風のトレイです。
わが家は赤をセレクト。
縁の立ち上がりがないシンプルなデザインがお気に入り。
縁のないフラットなトレイは、汚れを溜めず、汚れを拭き取りやすいので、管理が簡単なのです。
さらに、5枚重ねてもかさばらないところがいいですね。
テーブルと接する裏面は、少しざらつきのある仕様に作られています。
山中塗とは、石川県加賀市で400年続く伝統のある技術で、プラスチックを使用した器に漆塗りのような「近代漆器」と呼ばれる塗装を施して作られるもの。
決して大量生産ではなく、産地の伝統を受け継ぐ塗りの職人さんが、一つ一つ丁寧に塗装をして仕上げているのですが、こうした裏面の仕様は現代の暮らしに合った使いやすさも考えられています。
高価すぎず、揃えやすいのも魅力。
5枚重ねてもスッキリと収納できるので、収納面でも現代の暮らしにぴったりフィットして助かります。
お正月テーブルコーディネートを定番化
バタバタと忙しい年末でも大丈夫。
お気に入りのお正月アイテムを揃えて、定番化しておけば、毎年悩まずトントン拍子で準備が捗ります。
まず、お正月テーブルコーディネートは、いつもの食卓にテーブルクロスを敷きます。
真っ白なリネンのテーブルクロスを。
そこに山中塗のオーバルトレイを並べます。
これだけでいつもと違う雰囲気に早変わり。
ハレの日にはやっぱり白と赤が映えますね。
食器棚から、いつも使っている白い食器を集めます。
白、赤、金とお正月のおめでたさをイメージするのがポイントです。
普段使いの食器でも充分お正月仕様になりますよ。
山中塗のオーバルトレイの上に並べます。
家族全員分、同じ配列で、余白を持って食器を並べることがポイント。
お節料理に使う、白木塗の重箱と白い大皿も。
重箱の内朱も、山中塗の赤と合っていて、思った通りの完成度でうれしい。
いい存在感を放っている普段使いにもなる白い大皿は、煮しめを入れます。
テーブル中央に大皿たちを並べて、完成。
縁起のいい器がたくさん並ぶと、いつもの食卓じゃないみたいに豪勢に。
食材が並ぶともっと映えます。
それをイメージしながら、こうして予行演習しておくのも楽しみのひとつです。
お正月を丁寧に、身の丈でしつらえる。
お正月料理というと、ハードルが上がってしまい、自分では用意できないものだと思っていました。
ギラギラした豪華なテーブルランナーを用意したり、普段使わないような食器を並べたり、それに、お料理だってそんなたいそうな物は作れない…。
「慣れないおせち料理をつくるのは面倒だけれど、でもやっぱり季節の行事は楽しみたい。」というのが、私の本音です。
それなら、テーブルコーディネートをしっかり整えておこう!
そう決めてからは、毎年少しずつお気に入りのお正月アイテムを揃えるように。
テーブルコーディネートさえしっかりベースが整っておけば、お節料理は買ったものでも、切っただけのものでも充分お正月を演出できます。
無理なく、無駄なく。
この方法が私にはとても合っているようで、それから私は「作れるだけ。できるだけ。」の背伸びをしないお節料理を準備できるようになりました。
完璧じゃなくてもいいから、お正月をしつらえてみること。
まずはできることから並べてみてやってみるというのが楽しくて。
「お寿司だったらこうかな?」
「このお皿が家族分の枚数あればいいな。」
と、おままごとのように完成へとイメージしていくのです。
いつしか揃ったお正月テーブルコーディネートは、私の身の丈に合ったおせち料理を華やかに見せてくれるようになったのでした。
【ご紹介したアイテム】
縁のないフラットなデザインが現代の暮らしにとても扱いやすい。
トレイを敷いただけでお正月らしくなり、設える楽しみを与えてくれます。
⇒お正月 迎春の食卓に馴染む オーバル膳 山中塗