娘は春から年長さん。入園したての頃、顔を涙でベチャベチャに濡らしながらママのお迎えを待っていた子が、この4月から新入生のお世話をするなんて。子どもの成長の早さには驚かされるばかりです。
一方、ママであるわたしはというと、家事・育児・仕事のやるべきことに追われて慌しく過ぎる日々。限られた範囲で要領よくタスクをこなすのは悪いことではないけれど、それでいいのか自分。もっとキラキラしてなかったか自分。
できないことができるようになったり、知らないことを知ることは、いくつになっても心が弾むもの。伸びしろは子どもにかなわないけれど、大人なりのアプローチを考えてみます。
子どもと大人の成長は、土俵が違う
子どもの成長は、0から100に向かってグーンと一直線。スピードも勢いもすごいから、あっという間にできることが増えていきます。
それに対して大人は、できているところからのスタートになるので、伸びるというより、広げる・深めるというイメージ。これまでの経験の先にある新たな展開へと踏み出したり、より詳しく知ったり。
子どもの、できないことができるようになる、というのはとても分かりやすい成長ですが、すでに持っている自分の核をリデザインするのもまた成長。
「そんな見方があるんだ」「こっちの世界もおもしろい」と、新しい景色に興味をひかれたり、それに面白みを感じられるのは、経験を積んだからこその、大人の特権じゃないかなと思います。
大人のわたしが成長するためにできること
まっしぐらに成長する子どもを目の当たりにすると、つい「わたしはこんな風にできないな」と弱気になってしまいます。だけど、張り合っても仕方のないこと。自分は自分、大人は大人。できない理由は横に置いて、「これができるようになったらワクワクする!」と楽しい未来だけを想像すると、一歩が踏み出しやすくなります。
その上で、成長するにはやはりチャレンジがつきもの。
◎できていることを学び直す(新たな発見)
◎新しい環境に飛び込んでみる(人の輪を広げる)
◎年下との交流を増やす(固くなった頭をほぐす)
など、身近なところや、ちょっとしたところにも、成長の種はたくさん転がっています。
大人の軽やかな心は大きな武器になる
大人になって良かったと思うのは、いろんなわずらわしさが減ったこと。若い頃に大事にしていたこだわりは随分ちっぽけなものだったし、しがらみも多かったように思います。
だけど今なら、
以前なら踏み出せなかった一歩が踏み出せる。
すでに土台があるから、成長を焦らなくてもいい。
ダメだったとしても、まあ何とかなるさ。
心が軽くなったから、前向きな開き直りができる。それは、大人であることの大きなアドバンテージ。
大人の生きる姿は、子どもに影響すると思うから。ママがチャレンジしているところを娘にたくさん見てほしい。そんな想いで、新年度から園の役員を引き受けることにしました。以前だったら絶対に避けていた、わたしにとっての大きな一歩。ドキドキをワクワクに変えて、自分の成長を楽しみたいなと思っています。