気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】よい声掛けと、わるい声掛け

【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】よい声掛けと、わるい声掛け

子育てをしていて、声の掛け方にはとても気を遣います。伝えたいことは同じでも、ことばの選び方によって子どものヤル気に火がつくこともあれば、逆にふてくされてしまうこともあって、結果がガラッと変わるのが難しくもあり、面白くもあり。

そしてそれは大人の社会でも同じです。誰だって頭ごなしに言われるよりも、寄り添ってくれる声掛けの方がすんなり聞き入れられますよね。

「伝わらない」とイライラしても、お互いストレスになるだけ。今回は、相手に伝わる声掛けについて考えてみます。


伝えたいことは、怒りに任せても伝わらない


【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】よい声掛けと、わるい声掛け

子どもの自己肯定感は、親の言葉のえらびに影響されると言われます。たとえば「歯みがきしないと虫歯になるよ」より、「歯みがきしてバイキンをやっつけよう」の方が、言われた方は前向きな気持ちになれるというもの。

なかなか伝わらないと、つい強い口調になりがちです。だけど、強く言えば伝わるのかというと、決してそうではなく、ただ怖がらせて終わることがほとんど。(それを分かっていながらも、イライラして娘に強くあたるわたしには耳が痛い話です、、。)

言葉を選べば、怒る必要なんてない。では具体的に、どんな風に声掛けをすればいいのでしょう?


少し言い換えるだけでOK。前向きになれることば選び


【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】よい声掛けと、わるい声掛け

注意したい時の声掛け


「それダメ!」「いい加減にしなさい!」など、注意するシーンでは言葉がキツくなりやすいもの。瞬間的にやめさせたい時には強い口調も有効ですが、そればかりだと相手をおびえさせるだけになってしまいます。

いい加減にしなさい!→〇〇をしようね
※どうするべきかを明確に

それダメ!→こうしてみたら?
※やっていいことやコツを伝える

危ない!→そうすればこうなるよ
※リスクを提示

でもね~→あなたはそう思うんだね。わたしなら~
※まず相手の言い分を認める

何かしてほしい時の声掛け


急いでほしい、手伝ってほしい、自分でやってほしい。命令しても反感をかうばかり。誰かに指示を出す時は、具体的かつ手短に伝えるのがポイントです。

早くしなさい!→8時になったら行くよ
※「いつまでに」を添える

次はこれをやってね→次は何をするんだっけ?
※本人に気付かせる

聞いてる?→みてみて。あのね~
※注目させてから話す

がんばってね→がんばってるね
※「今」を見てあげる

ヤル気を引き出す声掛け


ヤル気を引き出すには褒めるのがいちばん。だけど、褒め方を間違えると逆効果になることもあるので注意が必要です。

スゴイね→〇〇ができたね
※具体的に

一等賞だね→一生懸命やったね
※結果を褒めるより努力や過程に注目

次は〇〇をがんばろう→(次のことは言わない)
※褒める時は褒めるだけで終わる

〇〇君よりできるね→先月よりできるね
※誰かと比べず、本人自身と比べる


よい声掛けにどんどん変換していこう


こうやって見てみると、伝わらないことの多くの原因が、あいまいな声掛けだったり、感情にまかせた声掛けにあるようです。

「何回も言ってるのに」「そういう意味で言ったんじゃないのに」伝わらない時の徒労感は、本当に心をささくれ立たせます。毎日を穏やかに過ごすためにも、相手に伝わる声掛けを日々意識していきたいですね。


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