わが家のキッチンリセットは朝。
前日の洗い物を食器棚に収め、家族の朝食とお弁当をこしらえ、洗い物をして布巾を漂白したら、完了です。
布巾をコトコト煮沸して白くなっていく様子を見届けると、キッチンリセット完了!と清々しい気持ちになります。
キッチンリセットに要する時間は、およそ10分。
これ以上かかると自分の負担にもなってしまうので、何としても10分で済ませたくて、キッチンタイマーと競っています。
ピピピピッ!と鳴るまでに済ませることができた時の快感ったら。(笑)
後編は、私がキッチンリセットを10分で済ませるためにこらした工夫をお伝えします。
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【整理収納アドバイザーのお片付けノート】キッチンリセット<前編>
作業がコンパクトに収まる道具選び。
キッチンの道具選びにはこだわりがあります。
それは、作業がコンパクトに進む道具を選ぶこと。
家族が多いと、それぞれの好きなものや、生活スタイルに合わせた栄養の取り方があり、作る量もたくさんで…後片付けがとにかく大掛かりです。
ポイントは、一つ一つの作業を大げさに広げないこと。
まず、まな板は薄くて穴の開いた乾きやすいものを選びます。
薄く軽いエピキュリアンのまな板は、食洗機でも洗うことができ、すぐに乾きます。
すぐに乾くということは、すぐに元の場所に仕舞えるということ。
キッチンの循環を素早く回すことができるので、リセットに時間を掛けません。
洗った後は、丸い穴をフックに引っ掛ければ自然乾燥も簡単。
乾いたらまた引出しに収め、作業台の上はいつもすっきりした状態を保ちます。
フライパンや鍋は、長年取っ手が外せるものを愛用。
取っ手が着脱できるフライパンは構造が至ってシンプルで、お皿同様の扱いができます。
取っ手のかさばりを省略できるので、お皿のように食洗機に入れて洗うこともできるし、乾かす時もスペースを取りません。
調理する時も片付ける時もコンパクトに作業できて、取っ手がない分軽いので作業も軽快。
洗った後のフライパンの持ち手から水がポタポタ落ちるのが苦手で使い始めた取っ手レスのフライパンですが、それ以外のメリットが大きくてずっと愛用しているアイテムです。
キッチンツールは、穴あきで吊り下げて収納できるかどうかがポイント。
理由は、道具を収納しながら自然乾燥できるから。
よく使うキッチンツールは、“見せて収納”できることと“収納したまま乾かせること”を役割として持たせます。
吊るす時に、引っ掛けやすい穴かどうかも、大事なモノ選びの基準。
引っ掛けるフックも同じく、微々たることでは動じない、安定感のあるものを採用しています。
台所用布巾は煮沸できる白を選ぶ。
私のキッチンリセットの〆の作業は、布巾の煮沸。
朝の台所作業が終わったら、ダイニングテーブルとキッチンを丸ごと拭き上げて、最後に台所用布巾を漂白するのがけじめの作業です。
拭き取った汚れが布巾から浮いてくるのを見ると、リセットを実感。
布巾の漂白の手順は次の通り。
1. 小鍋に水を張り、布巾を投入。
2. 酸素系漂白剤を小さじ1杯分入れて煮沸する。
漂白されて真っ白に戻った布巾を見ると、気持ちまですっきり。
布巾は、漂白しても色落ちが気にならない真っ白のデザインのものを愛用。
中川政七商店の「かや織ふきん八枚重ね」を何年もリピート。
煮沸用の小鍋には、作業台の上で残飯用のキッチンゴミ入れとしても使う野田琺瑯の持ち手付きストッカーを。
煮沸消毒が済んだら、またゴミ入れとして作業台の上に戻るという仕組みです。
使ったものを元の場所に戻し、汚れたキッチンを拭き上げ、その汚れをリセットする。
毎日決まった作業を進めることで、体は迷わず自然と動き出します。
どんなに忙しくてヘトヘトでも、暮らしは巡り積み重なっていくから。
10分で済む!ということが、安心できるお守りのように感じられるのです。