忙しい日々を過ごしていると、「たまにはどこかへ行ってゆっくり過ごしたい」「自分と向き合う時間が欲しい」と思うのは当然のこと。だけど今は外で気分転換することが難しく、思うようにストレスの発散ができませんよね。
そこで試してみたいのが、おうちに居ながら日常と少しだけ距離を置く「おうちリトリート」です。
連日の猛暑でそろそろ疲れも溜まってきている頃。本来の自分を取り戻すための、心と身体を労わる時間を作りませんか?
おうちリトリートってどんなもの?
本来の言葉であるRetreat(リトリート)とは、「普段いる場所から離れて心身を癒すリフレッシュ法」のこと。自分と向き合うことが目的なので、よくある観光やグルメ旅ではなく、森林浴、温泉、宿坊といった自然豊かな場所でひとり静かに過ごすのが特徴です。
ただ、いくらリトリートをしたくても、仕事や家庭があるとそう簡単に日常から離れられないのが現実。ましてや今は、遠くへ旅すること自体が困難です。
でも「おうちリトリート」なら、いつもの暮らしの中ででき、時間もかからず経済的。まとまった休みが取れない、家族がいて身動きが取りにくい、そんな方でも気軽にリフレッシュできますよ。
日常に取り入れたい5つのおうちリトリート
おうちリトリートを楽しむコツは、普段の暮らしの中に潜んでいる「非日常」を見つけること。今回は、10分あればできる簡単なものをご紹介します。
1.早朝の静寂を楽しむ
シンと静まり返った早朝は、自然と触れ合うことができる貴重な時間。木々の揺らぎ、そよ風、鳥の声など、昼間だとかき消されてしまう音に溢れています。そして朝陽には心身を整える働きが。ほんの少しの早起きで、1日ずっと調子よく過ごせます。
2.デジタルデトックスで空白の時間を作る
SNSやネットは情報過多になりやすく、普段の生活でスマホをなかなか手放せないという方は、ちょっと脳に負担をかけすぎているかもしれません。「30分だけ」「移動中だけ」など意識的にスマホ断ちして、頭の疲れをほぐしましょう。空いた時間でコーヒーをゆっくり飲んだり、ボーっとリラックスしてもいいですね。
3.じっくり料理をかみしめる
身体にやさしい食事を摂ることもリトリートのひとつです。旬のおいしさや食材が身体に取り込まれる感覚を意識しながら食べていくうちに、だんだん気持ちが穏やかに。お喋りしながら食べるのも楽しいけれど、料理にきちんと向き合うというのもたまには良いものです。
4.呼吸を整える
仕事の合間でも家事をしながらでも、いちばん簡単にできるのがこれ。身体に空気を巡らせると緊張がほぐれ、頭がクリアに。疲れている時の呼吸は浅めになりがちです。「息をしっかり吐ききって、鼻からたっぷり吸う」をこまめに実践すると、気持ちも身体も整ってきます。
5.足浴でほっこりリラックス
エアコンによる身体の冷えを感じたら、タライなどに少し熱めのお湯を入れ、10分ほど足をつけてリラックス。お気に入りの音楽をかけるのもよし、何も考えずに過ごすのもよし。足がポカポカして血の巡りがよくなるのを実感できますよ。お湯だけでもいいですが、ハーブや塩を入れたり、今の時期ならハッカ油もおすすめです。
▲ハーブを入れる場合は熱湯に5分ほど浸して香りを出してから水を加えて温度を調整します。
「本来の自分に戻るための時間」ともいわれるリトリート。状況が落ち着いたら本格的なものもやってみたいですが、今できる範囲でも自分を労わる方法はいろいろあります。意識しないとなかなか作れない「わたしだけの時間」、上手に確保して健やかな毎日を過ごしたいですね。