こんにちは、おーまえです。
京都のちょっといいこと、連載3回目の今回は、京都の通りのお話です。
京都市内の中心の洛中と言われる地域は、南北東西で通りが垂直に交わるように、いわゆる碁盤の目状になっています。それは西暦794年に平安京に遷都したことで整備されたのが始まりだそう。
▲東西に走る御池通り。北側に京都市役所が見えます。祇園祭の山鉾巡行の際の観覧席も作られる大通りです。
主要な通りにはもちろんのこと、ほとんどの通りに固有の名称がついていているので、南北の通りと東西の通りを組み合わせれば大体の場所を特定することができます。
観光の方がタクシーの運転手さんに、行きたい場所の住所を伝えても、「通り名で言うてくれな、わからん!」と言われることがあるあるなんだとか。。。確かに私たちも無意識でタクシーの運転手さんへ行く先や友達におすすめのお店を伝えるときには、通り名で説明してる!
そんな京都の通りですが、京都に住んでいてもなかなか全部を覚えることはできません。そこで生まれたのが、「京都の通り名歌」。姉三六角蛸錦〜と通り名の頭文字を順に並べた歌ですが、私も未だに行きたい通りを確認するのに口ずさんでいます。興味のある方は是非調べみてくださいね。
通りはそれぞれ魅力があります。私の好きな通りを少しご紹介したいと思います。
寺町通り
京都御苑の東側に位置する南北の通り。名前通り、お寺がたくさんあることからその名が付いています。御池通りから南へ四条通りまでの寺町通りは、アーケードの商店街で、老舗の珈琲店や人気のセレクトショップなどがある賑やかな通り。
今出川を上がった寺町通り沿いには、織田信長のお墓があるとされる阿弥陀寺があります。そのほど近くにある大黒餅さんの鎌餅は、しっとりとした求肥と上品なこしあんが絶品のお菓子。私の個人的な京都土産NO.1 です。
▲有名な寺院が立ち並ぶ寺町通りにあって中でも静かにそして威厳のある雰囲気。
▲ひとつずつ木の皮で包まれた丁寧なお仕事に惹かれます。
夷川通り
京都御苑から南に下がったところにある東西の通り。昔は家具屋さんの通りとして有名でしたが、今は飲食店さんなどの新しいお店もどんどん増えています。
地元の方が通う八百屋さんやコーヒー屋さん、行列の絶えないドーナツ屋さんや雰囲気も最高のガレットのお店があって、観光で来られた方の街歩きにもおすすめの通りです。
▲昔ながらのお店と新しいお店が混在した通りは、どんな世代でも楽しめるのが魅力。
京都へ来るときは、行きたいお店や立ち寄りたい場所を東西の通り名で確認しておくと、旅行が一層スムーズになること間違いなしですよ。
碁盤の目状に整備された街は、通りが頭に入っているとこれほどわかりやすい街はないって言うところ、そしてそれぞれの通りに個性があって魅力があるところが京都のいいところです!
今日の京都のちょっといいことは、ここまで。まだ次回にお会いしましょう!