モノを捨てるって、意外と勇気がいるなと感じます。
明らかにいらなければポイッとできますが、いつか使うかも、もったいない、思い出だから等々、感情が混ざると、たちまち手放すのが惜しくなる。
そこで今回は「使わないけど、捨てられない」、そんな不用品未満のアイテムを手放すヒントをご紹介。
大掃除を控えた12月は部屋の奥に仕舞い込まれたモノたちと向き合うのにちょうどいい機会。きっぱりお別れできれば、心がグッとかろやかになりますよ。
「捨てられない」は暮らしを不自由にする
使っていないものを持ち続けることは、実は結構な負担を強いられます。
それはたとえば、使っていないことへの罪悪感だったり、ゴチャゴチャと落ち着かなかったり、掃除の手間だったり。普段はさほど気にしていなくても、目に入れば意識しますし、一度意識するとやはり気持ちの良い存在ではありません。
思い切って捨てればいいことがいっぱい
捨てる前に、手放すことのメリットを知っておくと心の準備ができますよ。
・部屋が整ってオシャレ感が上がる
・気分スッキリ、ストレスフリー
・片付けや掃除がラクチン
・今あるモノの出し入れがスムーズに
・好きなものだけに囲まれて満足度UP
部屋のビフォーアフターをイメージできたら、あとは実行するのみです。捨て上手になるポイントは、捨てられない理由と向き合うこと。それでは詳しく見ていきましょう。
どうやって手放す?捨てるための5つのコツ
1.「いつか使う」からの卒業
なかなか訪れない「いつか」という日。手放したら遠い未来に困ることがあるかもしれないけれど、そんな不確定な先のために目の前の不満をガマンするのはナンセンスです。「1年使わなかったら手放す」という風に、持ち続ける期限を決めておくと捨てる時の迷いを減らせます。
2.身の丈に合っているか?の確認
高価なものも手放すタイミングが難しいですよね。でもいくらもったいなくても使っていないなら同じこと。自分にとって高額すぎるものは、ただただプレッシャーになるばかりです。それならそれを心から求めている人に譲る方がモノだって喜びます。
3.日常の小さな幸せを妨げるものは必要ない
モノを手放す時の基準として、日常にマイナスの影響を及ぼすかどうかを考えると答えが出やすくなります。たとえば妥協して買ったものは気持ちが上がらないですし、デザインは良いけれど使いにくい、収納場所に困るなど。ちょっとしたことでも積み重なると大きなストレスになるので、コツコツと減らしていくのがベターです。
4.想いとモノとを切り離す
処分に困るといえば、いただきものや思い出の品。ただこれらを単純にモノとして見た場合、そのほとんどが無くても困ることはありません。いただきものは相手の気持ちを汲み取った時点で役目を終えており、思い出は記憶の中にあれば手元になくても大丈夫。想いとモノは別物です。心配な場合は、手放す前に写真を撮っておいてもいいですね。
5.キャパシティを知る
持てるモノの量は、家の広さや収納スペースで決まります。また自分の管理能力を超えても、使わないものが増えてしまうだけ。自分にとってのちょうどいい量を知っておくとモノを減らせるのはもちろん、増えすぎることも防げて一石二鳥です。
捨てたくない時はムリしないで
ここまで「捨てる」にスポットを当ててきましたが、最後にもうひとつ大事なポイントがあります。
それは、無理して捨てる必要はない、ということ。
捨てる時は、きちんと納得して手放すことが何より重要。その場の勢いや周りに言われてなど、自分の気持ちに反して手放すと後悔の原因になってしまいます。
部屋の状態は自分の心を映し出したもの、とよく言います。
たとえ使っていなくても大事に持ち続けたいものは誰にでもありますし、ひいてはそれが自分らしさや心地良さの決め手になることも。
「捨て上手」は「暮らし上手」。新しい年を迎える前に、家も心もスッキリ身軽になれるといいですね。