家事と仕事の両立。
一番大切にしたい子育ての時間。
時間はいくらあっても足りず、その中で自分の時間は減っていくばかり…。
子育てをするようになってそんなふうに焦っていました。
自分の時間だって充実させたいし、ママが自分の世界を持っていた方が育児もうまくいく。
何も考えずにだらだらと家事を進めていた私がそう思うようになったのは、収納を整え始めた頃から。
子育て中心の生活にさらに仕事を持つようになり、そこで思い知った時間の大切さ。
そして、暮らしと仕事との時間のバランス。
今日は、整理収納アドバイザーとして収納を整えることで得た、時間の整え方についてお話ししたいと思います。
収納を整えたことで、時間も整うようになった、うれしいお話。
家事の引き算をする
暮らしの軸は子育て。
仕事を始めるにあたり悩んだのが、子育てベースの生活に、仕事時間をどうやって作るかということ。
当時、末っ子はまだ2歳。
長男小4、次男小1という、まだまだ手のかかる男の子3人の、週末ワンオペ育児真っ只中!という時期でした。
これ以上時間をつくるのは無理。
「それなら、家事の引き算をしよう。」
発想を変えて、家事の無駄な動きをカットしていきました。
手を抜くのだけど、それは「質の引き算」ではなく、無駄な作業を省くという意味の「量の引き算」。
全ての家事において無駄な作業を減らして、より効率的なものになるよう、徹底的に家事計算をしました。
洗濯物を取り込む家事を20分短縮!
例えば、毎日の洗濯物。
洗濯物を取り込んだら、きれいに畳んでそれぞれの引き出しに丁寧に収めるというのが、夕方の家事の一つですよね。
座って畳み始めると作業に取られる時間は30分。
やってもやっても山のようにある洗濯物に、引き出し収納をやめ、10分で終わる家事に変えました。
洗濯物をハンガーから取ったら、立ったまま、ひらりと折り畳んでボックスへポイっ!
使用頻度の高い衣類は、引き出しにはおさめないことに。
家族が開ける度にぐちゃぐちゃなる引き出しには、ストック衣類だけを収納。
衣類は衣替えの度に、必要のないものを手放していき、必要最低限しか持たないように数も減らしました。
たくさんあっても結局着ているものはいつもお気に入りばかりだから。
使っていないものに、自分の仕事を費やす作業は「引き算」したのです。
作業で浮いた時間は20分!
これがなんともうれしいご褒美時間となるのです。
「行ったり来たり」を減らす
「家事の引き算」でポイントとなるのが、家事動線の短縮。
家事の中での、行ったり来たりを減らすだけで、ずいぶん体と時間の負担を減らすことができます。
例えばキッチンでいつもの位置に立って、その場から歩くことなく道具が取れたら、ずいぶんラクだと思いませんか?
立ったまま必要な道具に手が届き、行ったり来たりの動作がなくなるだけで、動作の交差がなくなり、動きがシンプルに変わります。
よく使うものは、立ち位置から届く場所に収納し、あまり使わないものは使いにくい収納スペースに。
こうして自分に動きやすい場所の収納を整えることで、コンパクトに効率化させることができるのです。
まさにこれが収納の力。
便利でおしゃれな道具にも頼るのも手。
これは市販の醤油にかぶせる、醤油カバー。
醤油さしを管理するのが苦手な私は、市販の卓上醤油を活用。
パッケージを隠し、そのままテーブルに置いても気にならないデザインにしてくれるカバーなのですが、これのおかげで、お醤油を補充する手間と洗う手間まで省けているのです。
家事計算をして生み出した時間は、私のぶん。
小さな時間を積み重ね、浮いた時間を足し算していくと、別の活動ができる大切な時間に変えることができます。
「この家事、無駄になってるんじゃないかな?」
そう感じたら、思い切って家事の引き算。
収納を整えて、新しい時間を見つけてみてくださいね。