気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【整理収納アドバイザーのお片付けノート】食器棚 ~収める編~

【整理収納アドバイザーのお片付けノート】食器棚 ~収める編~

毎日のごはんづくりが楽しくなる食器棚。
そんな理想の食器棚を持つことができたらいいですよね。
前回「手放す編」をお話させていただき、少し持ち物を減らした所で、今回はお話するのは「収める編」。
収納はそれぞれの暮らしにちょうどいいかたちができて初めて正解が生まれるもの。
わが家の食器棚が必ずしも正解とは限りませんが、暮らしづくりを見なおすこの機会に少しでも参考になればうれしいです。


「暮らしの不便さ」に目を向ける


わが家の食器棚は縦型の高さがあるタイプ。
扉は重厚で、片方を開けているともう片方を開けるのは時間がかかり、面倒なところが欠点です。

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そこでやってみたのが、食器棚をオープン収納にすること。
扉を外すまではしていませんが、片方によく使うものを集め、開けっ放しにしていつでも取り出せるようにしました。
「扉を開ける」という動きをカットする作戦。

そうすると、食器棚はいつでも見られていい状態を心掛けるように。
というより、眺めて愉しむ器の世界へと変わったのです。

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取りやすい場所には、いつも使うお皿を。
使いずらい場所には、あまり使わないものを。
そうすると、棚には自然とお気に入りばかりが並ぶようになりました。

それぞれの器が余白をもって並ぶ姿は、器への思いやり。
余白を持つと、作業も驚くほどスムーズになります。
食器棚から器を取り出してダイニングに並べる作業。
食洗機から食器棚へ片付ける作業。
どれも「扉を開ける」作業一つなくなるだけで、ずいぶんと家事の負担が減ることを実感しています。


よく使うものは「家事ラクゾーン」に


器を収める時に大切にしたいのは、よく使うものを作業動線上の一番近い場所に収めること。
目線からおへその辺りまでの「家事ラクゾーン」の高さに集めていくと、作業がはかどります。
例えば、毎日定食スタイルのわが家でいうと、メインのプレート皿、お茶椀、スープ椀、豆皿、お箸、コップ。
これらは食器棚の左側の「家事ラクゾーン」にひとまとめに置き、迷いを与えない。
疲れ切った夕方に晩ごはんを作るは大変だから、考えなくてもいいように、収めるこの時にしっかりとテンプレートをつくっておきます。

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もっと言うと、子供も取りやすい高さにすること。
そうすると、家族が協力してごはんの支度を整えることができ、自分だけにのしかかる負担を減らすことができるのです。

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食器棚の枠を飛び出して並ぶのが、ドリンク用のグラス。
冷蔵庫の横であり、シンクの目の前であり、食洗器の真後ろであるこの場所は、家族から一番使いやすいと好評の場所。

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グラスを手に取り、冷蔵庫のドリンクを注ぐ。
食洗機で洗い上がったグラスを元の場所に片付ける。
どれをとっても作業効率がよい場所です。
一度食器棚に収めたことがあるのですが、「遠い」「片づけにくい」と家族からブーイングの嵐。
結局、家族が使いやすい場所に置くことが、一番協力を得やすいのだと実感し、この場所が定位置化したのでした。

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ちなみに、食器棚の右側の扉には、パスタ皿、どんぶり皿、そうめん皿、大皿…と定食スタイル以外のメニューで使う器たちが並びます。
よく使うお皿はどれも白が多く、好きな色。
同じ色でも素材で雰囲気が変わるのを楽しむのが今のブームです。


家族と分担できる食器棚にする


眠る食器を生み出さないコツは、奥行の空間を無駄にしないこと。
奥のものが取り出しにくい状態だと、つい手前のお皿ばかりに頼って奥のお皿を死蔵させてしまったり、いざ使いたい時には埃をかぶらせてしまったりする経験はありませんか?
収納用品で空間を縦に区切ると、引き出して奥のものまで使える仕組みをつくることができますよ。

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お皿を積み重ねをなくすなら、コの字ラックがおすすめ。
空間を横に区切って、段をもう一つ追加することができるので、お皿を積み重ねて取り出しにくくなるのを防ぎます。

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収納スペースを収納用品で区切ると、カテゴリー分けしやすくなり、片づけやすくなります。
まるでラインが引いてあるかのように、不思議と家族にもそのルールが浸透し、自然と片付いていきます。
「片付けて!」「手伝って!」と懇願するより、家族をラクにお片付けに導くことができるようになりますよ。
お片付けのハードルが下がり、家族に頼ることができる。
それが何よりも、お片付けの魅力だと思うのです。


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