わが家の夕飯の支度にかかる時間は1時間。
忙しい日も、家族5人分1時間あればおいしいごはんが出来上がるようにしています。
そのコツは、家事のルーティン化。
献立をルーティン化するのではなく、動きをルーティン化するのです。
トレイと食器でルーティン化を図る
わが家の夕飯づくりに欠かせないのが、このトレイ。
夕飯のメニューが決まったら、ダイニングテーブルをきれいに拭き上げ、テーブルに家族みんなのトレイを並べます。
コップ。お箸。メインのお皿。
トレイを並べるとスイッチが入ったように器を並べやすくなり、
「主菜と副菜をどう盛り付けよう?」
と、イメージがどんどん湧いてきます。
メインのお皿は、どんなメニューでも合う白いお皿。
かさばらず、重ねた状態もシンクで場所を取らない形。
食洗機の中で並ぶ姿も美しく、均一に洗え、取り出す作業もスムーズなこの1枚がわが家では万能の1枚に選ばれています。
その日の食材によって、食材が器を日替わりで彩ってくれる感じが好き。
そして、シンクが洗い物でごった返しになっていても、白い器だと気持ちが荒立たない気がします。
プラスチックのお皿では油汚れが残るから、子供も同じものを。
小さな三男には、同じお皿でワンプレートメニューのように盛り付けて楽しみます。
みんなで同じ食器を使うだけで、夕飯の支度をスムーズに行えるようになりました。
道具箱のようなキッチンツール収納
コンロ下の収納には、火の回りで使う調理道具を収納。
鍋、フライパン、土鍋など、重い調理道具でもサッと1アクションで取り出せるよう、フライパンなどは立てて収納するのが便利です。
贅沢な収納に見えますが、こうして収納に制限を与えることで、本当に必要な道具を見極め、必要以上に持たなくなります。
これが作業がサクサクと進むコツ。
どこに何があるか分かりやすく収納することが、夫婦で分担できる秘訣です。
フライパンの横に置いているのは、麦茶パックとおもち。
不自然に仲間違いがいるように見えますが、これがポイント。
やかんや鍋に水を張り、沸騰したらその場で麦茶パックやおもちを投入できるという仕組み。
近くにはおもちのパックをカットするハサミも置き、隣の調味料用の引き出しにはきなこも収納してあります。
この動線づくりによって、高学年の長男は、自分で兄弟みんなの「きなこもち」を作るように。
キッチンでバタバタ動き回るような動線ではないので、私も安心してお任せしています。
調理に使う菜箸やおたまなどのキッチンツールもコンロ近くの引き出しに収納。
ツールスタンドに立てる収納に密かに憧れを持っていますが、掃除の手間を省きたい私には埃を溜める形は向いていないと、ここはきっぱり諦めています。
調理が済んだ後に、台所用ふきんで何も置かれていないコンロ周りを一気に拭き上げる、という方法を毎日ルーティン化。
「モノをいちいち避けてお掃除するのは面倒。」というめんどくさがり屋の自分をよく知ってのことです。
調味料容器は効率重視で選ぶ
調味料を入れる容器にも、すっきり収まることと、時短のためのモノ選びのこだわりが詰まっています。
容器はすべて、1アクション方式のものに詰め替えて使用。
長年愛用している「フレッシュロック」は、四角いフォルムで収納に無駄な隙間を作らず、1アクションでパカッ!と開けることができます。
これを使い始めて、揚げ物料理の下ごしらえがかなり楽になりました。
調味料容器を選ぶ基準は、必ず一度で詰め替えられる、容量に合ったものを。
何度も補充しなくていいように。
そして、賞味期限が混ざらないように。
その手間を省くだけで、かなりの効率アップになりますよ。
ちょっと地味だけれど、小さな工夫。
その小さな工夫をたくさん積み重ねると、実はたくさんの時間を得していることに気づくことがあります。
作業がスムーズにいく自分に、拍手喝采。
台所でのごく普通の光景で、小さな成功の積み重ねを感じる瞬間が好きなのです。