お正月、食卓の主役といえばお節ですが、それと並んでなくてはならないのが「お雑煮」。
実家ではこうだったけど、主人の実家で食べて違いに驚いた。
おばあちゃんの家で食べていたのが、東京とは全然違った。
なんて話はあるある!なほど、地域性が強いのが「お雑煮」。
ならば、是非ご当地自慢のお雑煮を賞味してみたいもの!
今回はアンジェ編集部よりすぐりの食いしん坊メンバーで、全国の個性的なお雑煮を6種集めたセットの食べ比べを開催。
■食べ比べメンバー
苅谷(関東出身、ルーツは青森)
安住(根っからの東京っ子)
富阪(親族全員関西人)
大西(関西出身、パートナーが九州南部)
大西 「東京に来てから四角い餅を初めて見たよ。実家では餅は焼かずに煮ていたかな」
苅谷・安住 「丸い餅なんて見たことがない!しかも焼かないなんて煮崩れるんじゃ?」
富阪 「最近は関西でも四角い餅、よく見ますよ~」
大西 「私は結婚後10年、お正月は九州で過ごしてるから、その味に慣れて関西事情はわからなくなってるかも。」
苅谷 「実家のはいわゆる普通のお雑煮?だと思うけど、もしかしたら東北にルーツが?」
なんて事前トークにも花が咲きます。
さて、みんなの選んだ一番は?
ドドーンと発表します。
一度で二度美味しい!?甘いも辛いも味わえる
まずは岩手の「宮古くるみ雑煮」
餅:切り餅・焼く
汁:煮干しダシの醤油仕立て
具材:ゴボウ・人参・大根・凍み豆腐・鶏肉など具だくさん
何よりみんなの興味を引いたのが、甘いくるみだれに餅を取り出してつけて食べるスタイル。
見た目は馴染みのある感じですが、飲んでみるとカツオ出汁とは違ったイリコの香り。
たっぷりの根菜も、優しい味です。
お餅をくるみダレにつけると、甘味を食べているようで、一度で二度美味しいという言葉がピッタリ。
しっかりした濃いめの味と、素朴な優しさはなんとなく東北っぽいね?という感想が多く、全員が満遍なく高評価でした。
【結果】
苅谷:9.5
安住:8
富阪:8
大西:8
【総評】
みんなが満遍なく高得点。満足感のあるところと、くるみダレが高ポイントでした。
苅谷の一番はコレ!
「甘みのないしっかりとした出汁。素朴だけど具だくさんで色んな味が楽しめました。悩んだんですが、これが一番自分の口にあいました。」
海の幸?山の幸?具だくさんナンバーワン雑煮
同じく東北は福島「会津こづゆ雑煮」
餅:角もち・焼く
汁:干し貝柱
具材:豆麩、ぎんなん、にんじん、しいたけ、糸こんにゃく、わらび、ぜんまい等
こちらも具だくさんですが、お肉はなく野菜がたっぷりなのが特徴。
ぜんまい、わらび、何かに似てる?と思ったら山菜そば!というスタッフも。
銀杏が入っているのも新鮮に感じました。
また見た目は山の幸たっぷりなのに、飲んでみると海を感じる味。
貝柱のお出汁が想像と違っていい意味で裏切ってくれます。
山菜と貝柱スープの絶妙なマッチ感がなんともいえません。
【結果】
苅谷:6
安住:7
富阪:8.5
大西:6.5
【総評】
お肉が入っていないけど、食べた!という満足感をみんなが感じました。
お正月、日本酒と一緒に味わいたい、なんて声も。
ただ子どもウケはしなさそうです。
お雑煮といえばコレ?レシピも多数の主流派
「東京江戸雑煮」
餅:角もち・焼く
汁:かつお昆布
具材:ほうれん草、鶏肉、にんじん、しいたけ、なると
見た目も香りも、地方出身者にも馴染みのあるお雑煮。
カツオと昆布のお出しは飲むだけでほっとします。
鶏肉としいたけもいい仕事をしてくれて、味わい深い仕上がりに。
みりんの甘さも感じ、子どもでも食べやすそうな仕上がりです。
【結果】
苅谷:8.5
安住:8.5
富阪:9
大西:8
【総評】
全員が見知った味!というこで満遍なく高得点。
優等生ですが、目新しい感は少ないかもしれません。
安住の一番はコレ!
「昆布とかつおの合わせ出汁がさっぱりとした甘さで、万人受けしそうな味わいでした。実家は小松菜ですが、具材にほうれん草が入っていて彩りが良いところも新年のお祝いに合っていると思います。」
さて、ここからはますます個性派揃いの関西編です。
噂ではみんな知ってる白いやつ!関西のお雑煮といえば…
京都は「白味噌雑煮」
餅:丸餅で煮る
汁:かつお昆布だし、白みそ
具材:サトイモ、大根、金時にんじん、かつおぶし、みつば
関西勢の二人には見知ったルックス。
関東勢は知ってはいるけど、初めて見た!食べた!という味。
白味噌の汁はとても濃厚そう!でも食べると、とても上品。
カツオの味もしっかり利いていて、香りも抜群のお雑煮です。
具材はすべて丸く揃えられているところなんて、さすが京都は洗練されてるね、といった印象も。
【結果】
苅谷:8
安住:8
富阪:9.5
大西:8.5
【総評】
食べる!というよりも汁の香り、味わいを楽しめるお雑煮。
知名度は抜群なだけに、一度食べて見たかった、という好奇心を満足させてくれます。
富阪の一番はコレ!
「関西のお雑煮と言えば、やっぱり白味噌。懐かしい味に一番ほっこり癒しを感じました。こちらは京都の西京みそを使用しているので、実家のものより優しい甘みでとても食べやすかったです。」
九州代表!西郷どんも食べていたかもね~なんてネタになる?
鹿児島「焼き海老雑煮」
餅:角餅・焼き
汁:焼きえび、しいたけダシ、鹿児島独特の甘口しょうゆ
具材:豆もやし、白菜、鶏肉、しいたけ
海老の主張と、しいたけの深みがマッチ。
具材も馴染み深いものが多いですが、みんなが揃って口にしたのが、「甘い」!?
甘醤油が利いているのが特徴ですが、これがないと意外と東京に近いと感じました。
エビの出汁が新鮮ながらも、馴染みがある味です。
【結果】
苅谷:8.5
安住:7
富阪:6.5
大西:9
【総評】
評価が別れたポイントは、エビが好きか否か。
甘みの強さも好みが別れそうなところです。
大西の一番はコレ!
「義母の出身が鹿児島で、ここ10年毎年美味しく頂いてる味に近いです。個人的にもエビが好きなので、バランス良い具材と出汁の組み合わせは抜群だと思います」
番外編!?ではありません。これもお雑煮!
鳥取「小豆雑煮」
餅:丸餅で煮る
ゆであずき(ぜんざい)
だれがどうみても「ぜんざい」ですが、これが鳥取のお雑煮なんです。
ふつうのぜんざいよりも甘さ控えめなのが特徴。
小豆にも煮崩れてなくて、豆の味をしっかり主張。
しょっぱいのと一緒に食べたい、
おせちのパートナーとしてはすごくいいのでは?と想像を掻き立てられる味です。
【結果】
苅谷:7
安住:7.5
富阪:7
大西:8.5
【総評】
みんなが美味しい!言いましたが、これがお雑煮としてはどうなのか?という点で意見が別れました。
でも間違いなく美味しいお雑煮です。
家族で、友だちで、ワイワイ食べれば美味しさ倍増
全国お雑煮6種食べ比べ。
出身地域のお雑煮ひとつとっても、家庭によって少しずつ違うもの。
「うちでは具材はこうだった」
「みりんはもっと控えめだった」
「出汁はどんこだった」
なんて話はつきることはありません。
ただひとつ言えることは、
「みんなで食べるととっても美味しくて、楽しい!」
お正月、家族での時間に、友だちと集まる会に、
こんなお雑煮セットがあれば楽しい年明けになること間違いなし!な一品。
みんなで日本一周の気分を味わってみましょう。
⇒
お雑煮六種食べ比べセット
【ご紹介したアイテム】実は地域性が強い食べ物「お雑煮」を、都府県別に岩手、福島、東京、京都、鳥取、鹿児島の6種類食べ比べできるセット。お正月にワイワイ食べたり、いつものご飯の一品にも◎
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