プランツデザイナーの富阪基(とみさかもとい)さんに聞く、植物のある暮らし。
基本の植え替え方法を教えていただいた第1回目と、植物の効果的な飾り方を教えていただいた第2回目に続いて、第3回目の今日は富阪さんのお話を交えながら普段の生活の中にある植物の楽しみ方についてご紹介します。
自分で育ててみなければ、コリアンダーにこんな慎ましいお花が咲くだなんて知らなかったこと。
植物が教えてくれる小さな喜びは、何気ない毎日をちょっとだけ幸せにしてくれますよ。
● プランツデザイナー富阪基さんの植物のある暮らし ●
普段から多くの植物に関わっているプランツデザイナーの富阪さん。そんな富阪さんの普段の生活の中にある植物の楽しみ方について今日はお伺いしました。
富阪さん
「最近は何でもドライフラワーにして楽しんでいるんです。道端で見つけてきたものや、うっかり枯らしてしまった植物もドライフラワーとして飾るとお洒落にまとまるものですよ。」
ペンペン草やねこじゃらしなど、私たちが普段からよく見かけるものまでドライフラワーにしてしまうという富阪さん。大阪市都島区にある富阪さんのお店「judino(ジュディノ)」にも、そんな富阪さんのユーモアとセンスに溢れたスワッグがたくさん並んでいます。
● 思い思いに楽しみたい 私たちの植物のある暮らし ●
実のなるものやハーブを育てれば、「収穫」だって楽しめる植物のある暮らし。
食いしん坊な私・宮城は、もちろん収穫ができるものを好んで育てています。ベランダの片隅を利用した小さな小さなハーブ菜園でも、収穫の喜びの大きさはなかなかのものですよ。
<摘みたてミントで作る、ホームメイドモヒート>
放っておいてもワサワサ生えてくるミントはたっぷり摘み取ってモヒートに。潰したミントにホワイトラムとソーダを注ぎ、ぎゅっとライムを絞ればご自宅で美味しいモヒートが味わえますよ。
隠し味にはブラウンシュガーを。コクのあるモヒートに仕上がります。
<フレッシュバジルでいつものパスタもとっておきイタリアンに>
いつものパスタには、ベランダで摘んだばかりのバジルを入れて。何でもないパスタが、とっておきイタリアンランチに早変わり。たくさん採れた時にはジェノバソースを作ってもいいですね。
<簡単DIYで重宝するローズマリー>
ぐんぐんと背丈が伸びるローズマリーも、気兼ねなくチョキチョキ切ってグリルの風味付けやこんなDIYに使えますよ。
こちらはホームパーティーの時のおもてなしDIY。ローズマリーで小さなリースを作って、プレートやカトラリーを飾りつけ。
こちらはピクニックに持っていったディップのラッピングに。なにか寂しいなという時は、グリーンをさすと上手にまとまることも。そんな時にはふんわり香って、傷みにくいローズマリーが大活躍します。
部屋の窓辺やベランダの片隅など、ちょっとしたスペースに置くだけで毎日の暮らしに豊かさをもたらしてくれる植物たち。
富阪さんが教えてくれたこんな方法で、暮らしに植物を取り入れてみませんか?
= 写真:富阪さんご提供・宮城 文:宮城 =
< プロフィール >
富阪基(とみさかもとい)さん
プランツデザイナー。
大阪芸術大学 環境デザイン学科卒。造園、建築、生態など幅広く学ぶ。
その後、造園・エクステリアの設計業務や英国留学を経て、チーフディレクターとして「the Farm universal」にて店舗全体の装飾を行う。
2016年10月大阪市都島区に「緑と暮らす」をコンセプトにしたグリーンショップ「judino」をオープン。
【受賞歴】
全日本フラワー&ガーデニングコンテスト金賞
日比谷ガーデニングショー優秀賞・デザイン賞・一般投票 金賞
【植物と暮らす】連載特集
【プランツデザイナー富阪基さんに聞く植物のある暮らし・1】 鉢植えからはじめる、プチガーデニング
【プランツデザイナー富阪基さんに聞く植物のある暮らし・2】 まずは小さな空間から 植物を愉しむ飾り方
【プランツデザイナー富阪基さんに聞く植物のある暮らし・3】 私たちの植物のある暮らし
【植物のある暮らし】