陶器市やギャラリーでお気に入りの作家さんのうつわを手に入れたものの、日頃の手入れってどうすればいいんだろう?
アンジェでも豆皿市や陶器市を行い、そんな声を耳にする今日この頃。
お気に入りのうつわは永く使っていただきたいから、今日はそんなうつわのお手入れ方法をご紹介しますね。
■うつわの種類
うつわは大きく分けて、「磁器」と「陶器」の2種類に分かれます。
「磁器」は「石もの」とも呼ばれ、陶石が主な原料。
光が透き通り硬いのが特徴で、たたくと金属的な高い音がします。
それに対して「陶器」は「土もの」とも呼ばれ、陶土が原料。
光が透き通らず柔らかいのが特徴で、たたくと鈍い音がします。
水を吸わない磁器は特別なお手入れを必要としませんが、吸水性のある陶器はお手入れをしないとお料理の汁気などで風合いが変わってしまうことも。
味わいのある風合いならそれを楽しむのも素敵な心意気なのですが、大きなシミになってしまうとちょっと困ってしまいますね。
今日はそんな「陶器」の負担をぐっと減らす、お手入れ方法をご紹介します。
■うつわ(陶器)のお手入れ方法 =使用前=
「使い始めにお米のとぎ汁で煮る」という方法もあるのですが、カビの発生の原因になることもあるようです。
今回は水に浸けて使用する方法をご紹介します。
汚れがつくのを防ぐためにあらかじめ水に浸します。
浸けるのは2分~5分ほど。
その後、取り出して軽く拭いて使用します。
■うつわ(陶器)のお手入れ方法 =使用後=
1:
うつわを使用した後は、中性洗剤で洗います。
金属タワシは傷をつけてしまうので、ここではスポンジを使用しましょう。
2:
ぬるま湯や水ですすぎます。
3:
布巾で水気を拭き取ります。
4:
すぐにはしまわずに、一晩しっかり乾かしてからしまいます。
ちょっとひと手間お手入れをするだけで、永くお使いいただけるうつわ達。
うつわを育てる感覚で、使い込む楽しさをも味わっていただけたらと思います。
= 写真・文 宮城 =