日本各地からうつわの作家さんが集まった、アンジェの陶器市が始まっています。
普段店頭では知ることのできない作り手のお人柄や想いといった「うつわの向こう側」を知ることで、まるで体温を帯びたかのように温もりを感じるうつわたち。自然と湧く特別な愛着に、心もほっこりと温まります。
今日は、アンジェの陶器市にご参加いただいた作家さんたちの毎日の暮らしをご紹介。
作家さんたちの暮らしの中に溶け込むうつわたちには、なんだか知っているあの人へ対するような親しみを覚えます。
■ 古谷浩一(ふるたにひろかず)さん:古谷さんのバレンタインデー
「バレンタインのチョコ!やっぱり貰えると嬉しいものですね」
そんなエピソードとともにインスタグラムにUPされた冒頭の写真は、信楽にある古谷製陶所の古谷浩一さんのもの。
りんご皿に乗っているのは手作りチョコレート?砕いたナッツがざっくりと入ったチョコレートバーの後ろに見え隠れする小さな赤いハートがなんとも微笑ましい1枚です。
■ su-nao home(スナオホーム)さん:Today's Specialは、特製中華プレート
su-nao homeさんの大き目のリム皿に乗っているのは、チャーハンに、揚げたての春巻きに、冷蔵庫の常備菜たち。キッチンに立つのが好きなsu-nao homeの松本さんの手にかかれば、今夜のメニューもお手のもの。おかずがちょこちょこ乗ったボリュームたっぷりワンプレートは、松本家の今夜のご馳走です。
■ 赤地径(あかじけい)さん:仕事の合間にひと休み・・・
張り詰めた空気の作業場で、毎日進められているうつわ作り。午後のおやつの時間にはふっとこめかみも緩まって、ついつい笑顔がこぼれます。
そんなある日の赤地さんのおやつは、ワッフルとブラックのコーヒーで。美味しいおやつでひと休みをすると、午後の筆運びがちょっと違います。
■ 松尾直樹(まつおなおき)さん:お誕生日は奥さま手作りケーキで
いちごのケーキは、お誕生日の松尾さんのために奥さまが作った特製ケーキ。松尾さんがロウソクの火を消す前に先にお子さまにふっと消されちゃったのも、お誕生日の楽しい思い出。
そんな楽しい思い出のケーキが残っていたから、今日はひと切れ、仕事の合間のおやつにして。
作り手である作家さんたちの、うつわのある暮らし。
それぞれのうつわに、それぞれの物語を乗せて、何気ないシーンがとっておきに思えるそんなひと皿です。
= 写真:作家さんご提供 文・宮城 =
【アンジェの陶器市はこちらから。お散歩気分でどうぞいらっしゃいませ。】