自家製味噌づくりに興味のあるスタッフが集まって、毎年味噌を作っているというスタッフ田口に教わった「アンジェ味噌づくりワークショップ」。その時の様子を2回にわたってお届けしています。
前編で教わった、味噌づくりの「基本のき」。ここからじっくりと約半年ほど発酵させていく味噌にはちょっとした保存のコツも必要です。後編の今日は上手に発酵させるための保存の方法をお届けします。
■ 味噌のタネができたら・・・
野球ボールのように丸めた味噌のタネ。それを保存容器に入れていきます。
田口
「保存容器は、口はある程度の大きさで深さがあるものの方がベター!空気に触れる部分が少ないものがおすすめです。」
容器に味噌を入れる時は叩きつけるように。こうすることで、カビの原因ともなる空気が味噌の中からしっかりと抜けていきます。
とはいえ、叩きつける時は要注意!容器の外に飛び出てしまって、お味噌が派手に飛び散ることも。髪の毛にお味噌が乗っかったスタッフを見て、みんなで大笑いした瞬間なのでした。
こんな時のために、テーブルや床などには新聞紙を敷いておけば安心ですね。
【9】
容器に叩きつけるようにして入れた味噌は表面をゴムベラなどで滑らかに。
【10】
滑らかになって熱も取れた味噌の表面に、軽く塩をふっていきます。
田口
「カビはフチから発生するもの。フチには少し多めに塩を置くといいですよ。」
【11】
カビの原因になりやすいため、容器の側面についた味噌もこの時点できれいにしてしまいます。
【12】
カビの防止となるので、ラップをしっかりとかけます。
田口
「水が出るので、ラップの上には未開封の塩や砂糖の袋などを置いて重石代わりに。それから保存容器のフタをします。」
あとは常温のまま、直射日光の当たらないシンク下などに容器ごと保存するだけ!こうして数ヶ月発酵させれば、夏前には自家製味噌が出来上がるそうです。
基本の味噌づくりが分かれば、昆布を入れたり、塩加減を調整したり、どんどん試せる我が家だけの味。
ぜひ皆さんも、こんな季節の手仕事を楽しんでみてくださいね。
■ おまけ
みんなで黙々とぶんぶんチョッパーで大豆をつぶしている姿がなんともシュールな昼下がりです。
= 文・写真:宮城 =