料理家さんたちのお仕事の裏側にある、ご自宅での暮らし方。
料理家であると同時に、ひとりの妻であったり、ひとりの母であったり、ひとりの女性でもある彼女たち。この【私の家仕事】では、そんな料理家さんたちの毎日の暮らしの中にある「家仕事」について教えていただいています。
今日は料理家・みないきぬこさんが家族のごはんを作るために毎日立つというそのキッチンにお邪魔して、みないさんが普段から愛用されているお気に入りキッチン道具についてお話を伺いました。
■ みないさんのお気に入り1・ストウブ
料理家・みないきぬこさんのキッチンにお邪魔してまずびっくりしたのがそのストウブのコレクション。定番のピコ・ココットからケーキ&ブレッドパンやタジン鍋といった変わり種まで、色とりどりのストウブ鍋がずらりと並びます。
好きが高じて、ストウブの本までご出版されたみないさん。
「普段から、1合炊きのご飯鍋や20cmや18cmのピコ・ココット鍋をよく使っているんですよ。
特に1号炊きのごはん鍋は、炊き立てが食べたいから毎日ごはんを炊くのに使っています。沸騰したら弱火にして8分置き、10分蒸らしたらあっという間に美味しいごはんの出来上がり。万が一残ったとしてもそのまま冷蔵庫に入れることができちゃうのがいいところなんです。」
日本ではちょっと珍しいティーポットは、いただきもの。
こっくりとした深いグリーンと丸いフォルムの佇まいがなんだか可愛らしいひと品です。
ちなみに、定番ピコ・ココットのみないさんおすすめサイズは20cm。2‐3人のご家族分のスープなどを作るのに使い勝手の良いサイズなんだそう。
また、人が来るような時には24cmがおすすめ。24cmもあればカレーやシチューなどの煮込み料理もたっぷり仕込めて、みないさんご自身も撮影で残った野菜で野菜スープをよく作るんだそうです。
■ みないさんのお気に入り2・小さ目カッティングボード
こちらは小さめサイズのカッティングボード。
にんにくなどの臭いが強いものや、お肉やお魚といった生ものを切る時は、大きいまな板の上に小さなカッティングボードをのせてその上でカットするというみないさん。にんにくのみじん切りといった細々したものはそのままフライパンまでこぼさずに運べて、大きなまな板の上では他の食材への臭い移りを気にすることなくその後の調理がスムーズに行える・・・と、まさに段取りを意識してお料理を作られる料理家さんの技。小さめのカッティングボードを用意すれば、私たちにも今すぐ真似できそうなテクニックです。
■ そんなみないさん家のキッチンに豊かな彩りを添えるもの
そんなみないさん家の冷蔵庫に貼られた、のびのびと描かれたお嬢さまのお絵かきやお手紙たち。揚げたての天ぷらや食べかけのお煎餅のような、ちょっぴりくすっとしてしまうマグネットでペタペタ貼って、みないさん家のキッチンに楽しげなリズムをもたらします。
撮影中の私たちも眺めていてなんだかほっこり。
暮らしがより楽しくなるキッチンでの家仕事。
皆さんにも毎日を楽しく彩る、そんなお気に入りのキッチン道具はありますか?
= 文・写真:宮城 =
< プロフィール >
みないきぬこさん
料理研究家の枝元なほみさんのアシスタントを務めた後に独立。雑誌やTVなどで活躍するほか、女子栄養大学で非常勤講師として調理実習の講義も行う。家ではひとりの女の子を育てるお母さん。著書に「はじめてのストウブ(池田書店)」「萌え断(河出書房新社)」「大豆で美味しい毎日レシピ(エイ出版社)」など。
【料理家・みないきぬこさんの本はこちら】
「はじめてのストウブ 素材別シンプルおいしいレシピ 」 池田書店
「萌え断」 河出書房新社
【みないさんのお気に入りはこちら】
staub ピコ・ココット ラウンド 20cm