今回は、毎年11月のお楽しみ「酉の市」へほろ酔いさんぽ。
関東を中心に多く存在する鷲(おおとり)神社などの鷲や鳥にちなむ寺社で、江戸時代から続く酉の市。福をかきこむとされる縁起熊手の露店が立ち並び、あちこちから威勢の良い手締めの声が聞こえるなんとも賑やかな市なんです。
今回は帰り道に一緒になった同僚を道連れに、ウキウキとほろ酔い酉の市さんぽをしてきましたよ。
■ 東京・浅草 鷲神社の酉の市
私たちが向かったのは東京・浅草にある鷲神社。この時期になるとあちこちの神社で酉の市が行われていますが、東京・浅草の鷲神社は、東京で一番大きく最も賑わう酉の市なんだそうです。
浅草駅から少し距離のある鷲神社に到着するとそこには人、人、人!お参りする方の長蛇の列が道にも溢れて出ていて、なんだかその活気に気持ちが高鳴ってしまいます。
神社の敷地内には熊手を扱うたくさんの露店が!
似ているようでいて、ひとつひとつ異なるのでうっとり眺めてしまう熊手たち。お店の方に声をかければ、遠くのものも見せてくれますよ。
また、オーダーした企業さんなどのお名前(歌舞伎役者の方や議員のお名前まで!)もぶら下がっているので、ぶらぶらするだけでなんだか楽しい酉の市です。
熊手を購入すると、お店の方が商売繁盛を願って威勢のいい手締めをしてくれます。関係ないのに、ついついあちこちで一緒になって商売繁盛を願っちゃう私たち。なんだか幸せをお裾分けしてもらった気持ちです。
■ 私たちも、熊手選び
やっぱり縁起熊手が欲しくなっちゃった私たちは、3人でとっておきの熊手を探すことにしました。大きなものは買えないけれど、たくさんの熊手の中からお気に入りを探します。
ふくふくとして幸せそうなおかめさんの熊手を発見!ちょうど3つだけあるということで、その場で即決。3人でお揃いのおかめさん熊手をお買い上げです。
もちろんその後は3人の幸せを願って、手締めをしていただきました!
■ 酉の市のもうひとつのお楽しみ
酉の市おすすめのもうひとつのお楽しみ。それはなんと、たくさん立ち並ぶ露店で一杯やること!頬に冷たい風を感じて、酉の市の余韻に浸りながらいただく熱燗のワンカップや熱々のおでんは、ちょっぴり格別の味です。
大人になってから覚えたこのお楽しみ。決して華やかなものではないけれど、しみじみ歳を重ねることに感謝する、ちょっぴり贅沢な時間だったりします。
・・・と、そんなしみじみする時間もなく同僚と大笑いしては飲み、また大笑いしては食べ。こんななんでもない時間が楽しく、幸せな酉の市さんぽです。
■ 幸せ掻っ込む(かっこむ)、おかめさん熊手のその後
3人でお揃いのおかめさん熊手。オフィスのデスクで今日も見守ってくれていますよ。
今月は23日が二の酉の日。
また酉の市が行われるので、どうぞ幸せを掻っ込むべく「おとりさま」へ足を運んでみてくださいね。
= 文・写真:宮城 =
【お散歩した酉の市】今月もう1度ありますよ!
・東京・浅草 鷲神社の酉の市
開催日:一の酉・2016年11月11日(金)、二の酉・11月23日(水)
開催時間:午前0:00-午後24:00
会場:東京・浅草 鷲神社
東京台東区千束3-18-7
※酉の市は浅草の鷲神社だけではなく、関東を中心に各地の神社で行われています。ぜひお近くの酉の市を検索してみて下さいね。