「新鮮な作り手たちは、時代の中で果実のように生まれてきます。」
そんなフレーズを掲げる、千葉県市川市で毎年1度行う「工房からの風」というクラフトフェア。
今回で14回目となる「工房からの風」まで、秋の実りを探しにおさんぽをしてきました。
かつては毛織工場が建っていたという、ニッケコルトンプラザという大きなショッピングモール。
その大きなコンクリートの建物群を抜けると、エアポケットのようにふっと可愛らしいハーブガーデンやおりひめ神社という小さな神社を包み込むような鎮守の森が現れます。
そんなところに並ぶ作家さんのテントたち。
テキスタイルや陶器、ガラスに焼き菓子のお店まで。
出来上がるまでのストーリーを聴きながら、じっくりと深く深く追及してようやく完成させたそのモノたちを作家さんご自身の手から購入することができる場所です。
蝶が飛び交う「手仕事の庭」ゾーンの向こう側には、古い大きな樹々が立ち並ぶ「鎮守の森」ゾーン。
柔らかな秋の木漏れ日の下で、つくりての神様と思われるおりひめ様も賑やかな今日になんだか嬉しそう。
真鍮のアクセサリーをつくる作家さんのテントで指輪をあれこれ試していると、おとなりではお母さまとその息子さんが一緒にお母さま用のブレスレットを選んでいるご様子。
(おそらく息子さんからのプレゼント?)
腕に試されていたブレスレットがあまりに素敵でついつい「よくお似合いですよ。」と声をかけてみたら、「あらあら、本当に?これにしちゃおうかしら。」なんて。
そんな楽しい思い出とともにその真鍮作家さんのテントで買った細いリングは、今回の私の戦利品。
左手の小指にはめて、小さな幸せをストックします。(ヨーロッパの古い言い伝えだそうですよ。)
知らない方とのそんな会話も楽しい「工房からの風」。
実りを探しに、次の秋はぜひお立ち寄りください。
= 文・写真:宮城 =
【お散歩した場所】
・工房からの風 第14回
日程:10月15日(土)16日(日)10:00~16:30
場所:千葉県市川市 ニッケコルトンプラザ屋外会場
(JR/ 都営新宿線本八幡駅、JR下総中山駅より徒歩10分、京成鬼越駅より徒歩5分)
※次回の工房からの風は2017年10月14日(土)、15日(日)だそうです。