気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】第2回 自分で片づけられる方法を見つけよう

【佐々木奈美の「子どもといっしょにトトノエル」】第2回 自分で片づけられる方法を見つけよう

こんにちは。
整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。
新学期が始まり、子どもたちの新しい生活リズムにぐらぐらする大人の私たち。
疲れている子どもたちの学用品は荒れ、次から次へと新しい学用品が家の中に持ち込まれます。
どうしたものかと悩んでいるうちに、あれよあれよと散らかっていく・・・といったところでしょうか?
私たち大人は、子どもたちが早く学校生活に慣れることができるように、家の中をなるべく整っている状態に保ちたいものですね。
今日は、わが家が子どもたちと取り組んでいる収納の仕組みづくりをご紹介いたします。


帰宅したら、持ち帰った荷物を一気に出す!


子どもたちが帰宅すると、一気に散らかるリビング。
私は、部屋が散らかるのは“仕方がないこと”と腹をくくって諦めています。
重要なのは、リセットすることができるかどうかということ。
“散らかっても元に戻すことができればいい。”と考えると楽ですし、すぐに元に戻せれば大して苦にはならないことを知ったのです。

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子どもたちは帰宅すると、まずリビングで通学かばんから、体操服、水筒、お弁当、タオル…と汚れ物を出していきます。
ここでポイントなのは、つい言ってしまいたくなる小言を言わないこと。
「あぁぁぁぁ、こんなに散らかして…!」
と言いたいのをぐっと堪えて、
「今片付けている最中だから仕方がない。」
と見守ります。

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かばんの中の物を一気に出せば、配布物出し忘れ防止になる。(ポジティブ)

かばんの中身がなくなれば、かばんが軽くなる。 (ポジティブ)

かばんが軽くなれば、二階の子ども部屋に自分でかばんを持って上がってくれる。(ポジティブ)

とにかくポジティブに見守ること。
こうして仕事量を小さくして、負担を減らすことで、子どもが“自分で片付けられる”作業にしていくのです。
結果的に、配布物や汚れ物の、出し忘れ防止にもつながります。


まずは、自分で片付けられることが成長の一歩。


よくある光景が、ソファの上に脱ぎ捨てられた制服の上着。
「ここが片付け場所だ」と言わんばかりに置かれていますよね。

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これの解決法は、“上着を片付ける作業”を簡単にすること。
「制服の上着はハンガーに掛けるべき」という固定概念から離れ、「自分で片付けられること」をゴールに設定します。

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まず、子どもが手の届く高さに、フックを設置します。
そこに上着の襟元を引っ掛けるだけでOK!
子どもは自分の動作がラクに進むと、片付けやすくなるようです。

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やってみると、意外とシワにならないもので、フックに掛けるだけで、整然とそこにある様子もまた眺め良し。
親としては、いつまでも上着がリビングに出しっぱなしでシワになるよりも、ずっといいのです。

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小さなステップを踏んでいくと、成長に応じて、いつしか上着をハンガーに掛けられるように。
「○○すべき」に囚われて、難しいゴールを要求するよりも、動作を簡単にすることで手前のゴールをつくり、「自分でできる」という成長を得る。
私はこの考え方で、子どもが片付けられる方法をポジティブに取り入れています。


忘れ物をしない、自分にぴったりな方法を見つけよう。


心配なのが、忘れ物をしてしまうこと。
せっかく用意しておいたのに、持って行くのを忘れてしまう…。
これってよくある悩みなのですよね。
忘れ物防止の対策には、その物に対しての一連の流れを意識することがポイントです。

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まずわが家では、配布物のプリントは、かばんから荷物を全出しした後、子どもたちが暮らしの事務コーナーに提出します。
ノートパソコンの下の空間は、私の“やることタスク”のたまり場。
母の私は、このコーナーを空にすることで、一日の任務を終えます。
タスクはなるべく溜めないこと。
プリントは、
学校⇒子どものかばん⇒暮らしの事務コーナー⇒子どものかばん⇒学校
という循環で移動します。
こうすれば、配布されたプリントをその日のうちに提出物として子どもに手渡すことができ、締め切りを逃すことがありません。

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子どもたちの忘れ物防止に、最近始めたこと。
それは、それぞれの子にチェックリストを作ることです。
「何か忘れ物してないかな…?」と毎朝確認してくる子どもたちのために、「このチェックリストを確認すれば大丈夫!」というお守りを用意しました。
毎日なんとなく頭に浮かんでいるリストを可視化することで、頭に浮かび忘れることさえもないように。
ソワソワした不安な気持ちで行くよりも、自信を持って「行ってきます!」と出発できるといいですね。


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