家事、育児、仕事に追われていると、1日なんてあっという間。夜になって、身体は疲れていても、心が満たされていない・物足りない、という経験は誰しもありますよね。
上手く気分転換ができなかった、何となく気持ちが揺れている、眠りが浅いといった小さな不調は、気付いた時にこまめな対処を。そこで今、注目を集めているのが、気分を変えられる食べ物「ムードフード」です。
ストレスフルな日々を乗り切るには、トゲトゲした心をやわらかく。特別なものを用意しなくても、身近な食材が優しくサポートしてくれますよ。
おいしく食べてリラックス!
「ムードフード」とは自分の気分を変えられる食べ物のこと。感情に良い影響を与えたり、ストレスを軽減させてくれたりする食品の総称です。
コロナの影響などでおうちごはんが増えた頃から世界的に注目度が高まり、最近では日本でもスーパーやコンビニでムードフード商品を取り扱うようになりました。
たとえば少し前に話題になった、睡眠の質を高める乳酸菌飲料や、メンタルに働きかけるというGABA入りチョコもムードフードのひとつ。
でも実は、もっと身近なところにも、ムードフードはいろいろあるんです。薬と違ってカラダに優しく、簡単に取り入れられるのが良いところ。おいしく食べて、リラックスにつなげましょう!
こんなにたくさん!身近なムードフード
心を穏やかにする「緑茶・ハーブティー」
日本茶に多く含まれるテアニンには、心身をゆったり落ち着かせる効果があるといわれています。またジャスミンやカモミールなどのハーブには、緊張を和らげ安眠作用をもたらす成分が。
ストレス対策には「チョコレート・発酵食品」
ストレス低減に働きかけるというGABA。味噌やぬか漬けといった発酵食品、発芽玄米、カカオなどに多く含まれています。一気にたくさん摂るのではなく、こまめにバランス良く摂取するのがポイントです。
しあわせホルモンを増やす「大豆製品・ナッツ・バナナ」
しあわせホルモンで有名なセロトニン。その材料になるのが、トリプトファンという成分で、豆腐、納豆、アーモンド、くるみなどに含まれています。バナナにはセロトニンの生成に必要な栄養素がすべて入っているため、効率的に摂取できると言われています。
楽しく食べることもムードフードになる
色とりどりの盛り付け、食欲をそそる香り、お肉や魚の焼ける音、はじめてやってみる調理法など、食卓でワクワクする気持ちもリフレッシュに効果的。気分を変えるという意味では、こういった時間も立派なムードフードです。
栄養素や成分を気にすることも必要だけど、食事を心から楽しむことも、とっても大事。なんでもない日もムードフードを意識して、心を整えるひとときにしたいですね。