気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】まっすぐ届け「励ましの言葉」

【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】まっすぐ届け「励ましの言葉」

大切な人が落ち込んでいる時。少しでも元気が出るよう声を掛けたいけれど、その伝え方は本当に難しいと感じます。

いくら言葉を尽くしても、芯を外していたら相手に響かず。
ことば選びを間違えると、プレッシャーになったり、もっと心を閉ざされてしまうことも。

そうじゃない、そうじゃないんだけどな。力になりたいという気持ちは本物でも、きちんと伝えられるか、また相手に受け取ってもらえるかどうかは別問題。

繊細な気づかいが求められる「励ます」という行為。今回は、どうすれば自分の想いを相手にまっすぐ届けられるのかを考えてみます。


励ます時はタイミングが大事


励ましたい相手は今まさに、傷つきやすくて、心の感度が弱っていて、視野もいつもより狭くなっている状態。そこに自分の想いを届けようとしているのだから、すんなり上手くいくなんて、まずありません。

だけど、きちんと想いが伝われば、立ち直るための大きな力になるのも事実。励まされて嬉しくない人はいませんよね。

【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】まっすぐ届け「励ましの言葉」

誰かを励ます時にまず気を付けたいのがタイミングです。今が相手にとってどのタイミングかによって、やるべきことが違ってきます。

1.程よい距離を保つ「見守り期」

落ち込む出来事があった直後のタイミング。心が弱ったばかりのこの時期は、まだ人と話す余裕がなく、励ましを聞き入れる心づもりができていません。

そのため、この段階では積極的に励ますよりも、「見守る意思」を伝えるにとどめておくのがベストです。

・話せるようになったら声をかけてね
・できることがあったら言ってね
・気持ちをわかってあげられたらいいのに


2.じっくり話を聞く「回復期」

気持ちが落ち着いてきて、これから回復に向かおうという時期。話をじっくり聞いてあげることで、相手の気持ちの整理やストレス発散の手助けができます。その際、意見やアドバイスはいりません。あいづちを入れつつ、共感の姿勢を示しましょう。

・大変だったね
・よくがんばったね
・辛かったね
・それからどうなったの?


相手の心に届きやすい言葉、届きにくい言葉


【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】まっすぐ届け「励ましの言葉」

励ます時の言葉選びは慎重に。また、早く元気になってほしくて、ついたくさん話しかけてしまうこともあると思いますが、あくまで相手のペースが最優先です。

そのうえで伝えるとしたら、

「大丈夫だよ」安心感を与える言葉
「話を聞くよ」気にかけていることを伝える言葉
「応援してるよ」勇気づける言葉
「無理せずね」肩の力を抜く言葉

そんな、相手に寄り添う気持ちを言葉にすると届きやすくなります。

一方、励ます際にNGなのが、自分の考えを押し付けること。

「こうすればいいんじゃない?」余計なアドバイス
「わたしの時は~」自分語り
「何とかなるよ」無責任な軽いノリ
「分かる」わたしの何が分かるの?
「もっと頑張れ」相手を追い込む言葉

これらは共感しているようで突き放していたり、上から目線で寄り添えておらず、反感をかってしまいます。


たったひとつの声掛けでも、前を向くきっかけになる


【ありきたりな日常を楽しむためのヒント】まっすぐ届け「励ましの言葉」

自分が落ち込んだ時、「心配してるよ」「大丈夫?」そんな簡単なひと声に救われることがよくあります。自分を気にかけてくれる人がいるという、その存在そのものが、すでに励ましになっているんですよね。

励まし上手は、聞き上手。励ます時の心構えは、ただひたすら寄り添うこと。上手に励ますのは難しくても、「うんうん」「そうだね」とゆったり向き合いながら、心配している気持ちを伝え続けていくのが、相手が笑顔を取り戻す近道になるのではないでしょうか。


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