こんにちは!
整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。
「インテリアの引き算」前編では、必要だと思い込んでいた大物家具が、意外と暮らしの“詰まり”になっていた例題を挙げました。
大きな“詰まりを”取り除いてみたら、そこからスルスルと解決への糸口がほどけていくというお話。
取り組んでみると、複雑なように思えた問題が、意外と簡単なものだったりするのです。
今回も、その問題の糸口を探して引き算してみましょうね。
きらいな色、苦手な素材を省いてみる。
理想のインテリアを作りたい時、まずは自分の好きな色、素材をイメージします。
例えばわが家だったら、こんなふうに。
○色/白、茶色、ベージュなどの自然な色
○素材/陶器、かご、光沢のないマットなもの
好きなインテリアを作るために欠かせない、好きなものたち。
必要な商材を思い浮かべ、それを集めていく作業は、トランプの51に似ているように思います。
逆にそうでないものを挙げると…
●色/柄物、カラフルなビタミンカラー
●素材/プラスチック製品、形が複雑なもの、光が反射するもの(目がチカチカするものが苦手です。)
心地よいインテリアを手にするために、必要でないものは省いていきます。
嫌いな色や苦手な素材は、空間のノイズ。
このノイズを言語化して明確にし、省いていくのです。
昔集めていたけど、今は好きじゃなくなってしまったインテリアグッズ。
流行に乗って買った、カラフルなファブリック。
心地よさを感じないのに、なぜここにあるのか分からない、本当は好きじゃないもの。
これらは私が今の暮らしを手に入れるまでに、インテリアから間引いていったものたち。
“捨ててはいけない”、“もったいない”などのしがらみに囚われて、なかなか到達できなかった理想のインテリアが、これらを手放すことで案外すんなりできあがったというお話。
引き算の重要さを認識した出来事でした。
そこにあるだけの存在は、埃をかぶってしまうだけのもの?
モノを買う時は、つい「こんなのがあったらいいな~!」とか「これ置いてみたらかわいいかも!」なんてウキウキして、家に持ち帰りますよね。
でも実際家に持ち帰ってみると、上手く使いこなせず
そこにあるだけのものになってしまっているものってありませんか?
それがディスプレイとして成り立っているものなら、モノがインテリアとしての役割を担っているので正解なのですが、その役割さえも曖昧で、ただ
そこにあるだけのものになっているのなら、それはモヤモヤの原因になってしまっていることがあります。
例えば…
収納用品に使おうと思ったけど、使いこなせずそこにあるだけ。
→空間を狭くしてしまう原因に。
アロマの香りが好きで買ったけど、使い終わって今は容器だけ。
→埃を取り払う掃除の手間を取ってまで必要?
割れてしまった雑貨、でも高かったから捨てられない。
→ケガをして後悔する前に、処分してケガを未然に防ごう!
こんなふうに視点を変えれば、
持ち続ける理由に疑問が湧いてくるものは、処分できますよね。
(そろそろ埃が溜まっているドライフラワーノディスプレイ。掃除しなきゃ…)
掃除の手間を加えてでも、飾っておきたいものは大切なモノ。
掃除を手間に感じてしまうものは、なくてもいいもの。
そこにあるだけの存在は、空間のノイズになってしまっているものや、メンテナンスや掃除の負担だけを自分に背負わせてしまうものになりかねません。
引き算をして、それらがない暮らしの心地よさを想像してみてください。
きっと、空間のイメージチェンジができて、理想のインテリアへの近道になるはずです。