気ままな暮らしの向こう側 日々のコラム

【整理収納アドバイザーの引き算レッスン】思い出品の引き算

【整理収納アドバイザーの引き算レッスン】思い出品の引き算

こんにちは。
整理収納アドバイザーの佐々木奈美です。

3月は子供たちが学校から思い出をたくさん持って帰る時期ですね。
進級前の春休みは、子供たちが次の1年に向けての準備期間となる時期です。
作品や学校用品で家の中が散らかってしまう時期でもあるのですが、思い出が詰まったモノというのはなかなか片付けづらいもの。
特に卒園・卒業されたお子様は、思い出を振り返る大切な時期ですね。
「捨てたくない!」という気持ちが大きい今は、モノの置き場に困っていらっしゃるのではないでしょうか。

今月の引き算レッスンは、思い出品の引き算ついてお話しさせていただきます。
新しい1年に向けて出発する一歩が、軽やかになりますように。


大切なのは、気持ちの整理と手放すタイミング。


思い出の詰まった作品や学校用品。
それには今まで当たり前に生活していたこと、楽しかったことが詰まっていて、すぐに捨てるというのは感情を切り離す作業となり、難しく感じるもの。
すぐに整理できないものは、時間が経って整理できる時がくるまで、一時的に保管しておく場所をつくるといいですね。

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(まだ捨てないで!と言われた幼稚園での学用品をここに。)

とは言え、新しい生活を営むためには、新しい生活のための環境をつくらなければいけません。
活動しやすいようスペースを確保し、活躍しやすく軽やかになっておく必要があるのです。
“捨てる”という冷たいイメージではなく、前向きなイメージで正しく向き合えば、きっと気持ちの良い1年のスタートに必要な力となってくれるはず。

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新しい生活に向き合うために、気持ちを整理してけじめをつけるという意味でも、この時期のお片付けは大切なもの。
今の時期にお片付けをしっかりすることで、新しい生活に向き合うことができるはず。
ぜひ進級を迎える前の3月に、お子様と一緒にお片付けに向き合ってみてください。


思い出品を整理する時のコツ


作品、お手紙、写真、ランドセル、学校用品…。
新しい生活に向けて、早速整理してみましょう。

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<形を変えて保管する。>
形が大きくかさばるモノは、収納スペースを圧迫するので、保管しやすいサイズに変えます。
例えば、立体的な作品は写真に撮って平面型にする。
大きな作品は一部だけを切り取って、コラージュしてアルバムに貼る…など。
大きな状態を手放し、小さな姿に変えて保管する工夫を。
写真と一緒にアルバム台紙に貼れば、お手紙や作品も一緒に眺めることができます。

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<たくさんあるモノは1つに絞る。>
写真など枚数がたくさんあって困るものは、見比べて本当に残しておきたい枚数に絞ります。
似たものは1つに。
2つあることよりも、1つの大切な存在になった方が、より思い出深く感じられるものもあります。

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<形で残すのではなく、経験を財産とする。>
例えば、教科書やノート、プリントは、前1学年分だけ保管して後は処分します。
それまでのものは自分の成長に変換して考えます。
形として捉われるのではなく、自分の一部として身に付いたもの=「自信」として変換するのです。
「自信」がないものは取って置きたいし、「自信」があるものは手放しても能力として自分に備わっている。
そう思うと、荷物少なく、軽やかに前に進める気がしませんか。


モノに付いた「情」と自分の「感情」を見極める。


モノを捨てるというのは、そのモノに踏ん切りをつけることにも繋がります。
思い出が詰まったモノを見るとどうしても情が湧いて、
「あの時○○だったな…」
「やっぱり取って置こうかな…」
などとモノに付いた感情に引っ張られることもしばしば。

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(例えばこれは、子供たちが赤ちゃんの頃聞いていたCD。
今はもうCDは使わないというのが現状…)

私はそんな時は、
「もうこれがなくてもやっていける。これからは離れて成長する時。」
と感情を前向きに変換するように心掛けています。
そうすると、これまでの私には必要だったものも、
「たくさん助けてもらったから大丈夫!」
「これからの私には他に必要なモノがあり、そのための余白を保っておきたい。」
と思えるのです。
これは子供の絵本や教材おもちゃなどの育児グッズにも当てはまるように思います。


成長はみんなに来るもの。
新しい成長の1年を控えたこの時期だからこそ、思い出品のお片付けに取り組んでみてくださいね。


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