毎日の料理、どのくらい“きっちり”計って作っていますか?
わたしの場合、計量道具をあまり持っていないこともあり、料理はほぼ目分量です。そのせいで失敗する日もあるのですが、それでも、特に忙しい平日なんかは、わざわざ計るより手早く作る方を優先したい。
そんな風に道具がなかったり、道具はあっても計るのが面倒という人は多いのではないでしょうか。
そこで今回は、「だいたい」でもおいしく作れる目分量の豆知識をご紹介。
大さじ小さじ、スケール、温度計に頼らなくても、意外と何とかなるんです。
(※お菓子作りは目分量だと失敗するので、きちんと計ってくださいね。)
味付けも温度調整も、知っていると便利な5つの豆知識
【1】和食の味付けは黄金比率で
酒:しょう油:みりん=1:1:1
きんぴら、照り焼き、しょうが焼きなど、和食全般に使える味付けの比率です。出汁で割れば、丼つゆ、筑前煮、肉じゃがにも対応可。この合わせ調味料を作り置きしておくと料理の時短になりますよ。
味付けが苦手だったり、味が毎回安定しないという方はお試しを。
【2】温度計を使わず適温のお湯を作るには
コーヒーを淹れる、赤ちゃんのミルクを作る、湯せんをするなど、シーンによって最適なお湯の温度は変わります。温度計を使わずとも、パパっと手早く用意できたらいいですよね。
■40℃(赤ちゃんのミルク、パン生地作り)
熱湯2:水3で混ぜる
■50℃(チョコレートの湯せん)
熱湯1:水1で混ぜる
■70℃(温泉たまご)
沸騰したお湯の半量の水を入れて火を止める
■85℃(コーヒー)
沸騰したお湯をポットやボウルにうつす
■95℃(紅茶)
表面に大小の泡がボコボコと出てきた頃
【3】油の温度は見分けがカンタン
お湯と違い、油の温度は菜箸を使ってカンタンに見分けられます。菜箸は軽く水で濡らし、布巾で水気を拭き取ってから使ってください。
■低温(150~160℃)
油がゆらゆらと動き出す頃。箸から細かな泡が静かに出る
■中温(170~180℃)
油がゆらゆらと動き出して1~2分後。箸から細かい泡がシュワシュワ出る
■高温(180~190℃)
油がゆらゆらと動き出して2~3分後。箸から勢いよく泡が出る
【4】小麦粉は計りがなくても大丈夫
小麦粉1カップ=100g
何かと出番の多い小麦粉は、この目安を知っているとスケールいらず。小分けされていないホットケーキミックスを使う時にも重宝します。
<小麦粉100gでこんなものが作れます>
・お好み焼き 粉:卵:だし=1:1:1(2人分)
・たこ焼き 粉:卵:だし=1:1:4 (30個)
・クレープ生地 粉・卵・牛乳=1:1:2(8枚)
・ホワイトソース 粉・バター・牛乳=1:1:9(約1kg)
最後に、「計量道具がないけれど計量したい」という時に役立つ対処法を。
【5】何かと頼りになるペットボトル
計量道具の代用品として活躍するのがペットボトル。実はいろんな場面で使えるんです。
〇キャップで大さじ小さじが計れる
大さじは、キャップ2杯分。
小さじは、キャップ2/3杯。(ちょうどスクリューのいちばん上の線のところです。)
〇500mlペットボトルはお米3合分
500mlペットボトルいっぱいにお米を入れると、ちょうど3合。お米を冷蔵庫で保存する際、こうやって小分けしておいてもいいですね。
〇パスタ1人前が飲み口の太さと同じ
パスタ1人前は約100g。これがペットボトルの飲み口とほぼ同じ太さです。
パスタの束を手に取って飲み口に合わせれば、簡単に1人前の量が分かります。
いかがでしたか?
目分量のコツをつかめばおいしさが安定し、計量の手間や洗い物も減らせて良いこと尽くし。知っているとキャンプやBBQといったアウトドアでも役立ちますので、ぜひ覚えてみてください。