季節によって、使う器も変えていますか?
夏には、涼を取るための冷たい料理、冬には、暖をとる温かい料理。
季節に合わせて、食卓に上る料理の傾向も変化しますよね。
だから、洋服の衣替えをするように、日本の四季に合わせた器選びをすれば、食卓の季節感と雰囲気がグンとアップするんです。
だけど、、、
「冬の食卓にぴったりの器ってどんなもの?」
今回は、そんな疑問を解消するべく、季節に寄り添う食卓をコーディネートするコツと、器づかいの楽しみ方を、
人気インスタグラマーのTammy(
@t_ammy )さんに教えてもらいました。
主役は「器」、小物使いで季節感を演出
器は、夏用と冬用、その他に、ざっくり分けて、季節ごとに使用するアイテムを変えているというTammyさん。
器や小物も、その季節にあったものを選ぶということを大切にしているとのこと。
まずは、冬らしい器の選び方と、テーブルクロスなど、気軽に取り入れられる小物を使って季節を演出するコツを伺いました。
「ぽってりとした形から温もりを感じるような器が、冬らしいかな、と思います。
薄い器ではなく、ドシッとした器も冬に使うことが多いです。」
「また、テーブルクロスなどのファブリック系は暖かな色を差し色に。
また、シルバー系の色(雪のイメージ)の上に冬のテーブルを作るのも楽しいですね。」
あくまで"主役は器"。小物には、器を引き立てるものを持って来られるように気をつけているというTammyさん。
続いて、冬の2大イベントを盛り上げる、Tammyさん流コーディネートを教わりました。
「クリスマス色は、年内限定で楽しめる色ですが、派手な緑や赤を多用せず、
少しくすみのかかったクリスマスカラーを使うことで、大人なテーブルを楽しめることもできます。」
「お正月に使う器たちも、このシーズンは積極的に使って行きたいと思います。
朱塗りの器なども他のシーズンに使うと、何かのお祝い?と構えてしまいがちですが、このシーズンは気兼ねなく使えると思います。
お正月のような、日常と違ったハレの時間は、食卓も真っ白なクロスを敷いたり、特別感を目でも感じる作り方をできればな、と。」
クリスマスもお正月も、人が集まる特別なイベント。
テーブルの上も、自分らしくアレンジして、“おもてなし”したいですね。
冬ならでは!ホカホカ熱々メニューを楽しむ器とは。
寒さが増してくるこれからの季節。
スープや鍋、汁物など身体があったまるメニューが多くなったり、グリル料理やグラタンなど出来立て熱々を楽しむメニューが増えますよね。
そんな、冬の食卓を楽しむオススメの器を伺いました。
「蓋付きの器を持っていると楽しいと思います。
この蓋を開けたら、何が入っているんだろう?というワクワクがより伝わる、冬ならではの器ですね。」
中は、スープかな?グラタンかな?
想像を巡らせながら、蓋を開けた瞬間、中から湯気が立ち上る、、、そんなシーンは冬ならではですよね。
蓋があれば、保温性も保たれるため、熱々を提供できます。
みんなでハフハフしながら囲む食卓は、心も身体も温めてくれること間違いなしですよ!
伝統を受け継ぐ、日本の漆器も普段づかいに。
もっともっと日本の器を楽しみたい!とおっしゃるTammyさん。
「やはり時代的に、もう眠りについてしまった漆器類を、いかにして普段づかいで楽しめるか。
漆器の良さを私世代が覚えていて、それを(今の時代へ)変化させることが大きな課題なのかなぁ。なんて思ったりもします。」
古き良き器も、取り入れていこうというTammyさんの姿勢、とっても素敵です。
皆さんも、Tammyさんのアイディアを参考に、テーブルに心温まる"冬らしさ"を演出してみませんか?
▼Tammyさんが使用しているアイテムはこちら。
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cutipol GOA デザートフォーク
⇒
studio m 椿 輪花皿
⇒
栗材の豆皿 漆仕上げ
文・伊地知智美
怪獣息子の子育てに日々奮闘中。家族で囲む食卓と、夜な夜なハンドメイドが至福の時間。