1.出産祝いの相場はどれくらい?
出産祝いを渡す際は相手へ失礼にならないよう、一般的な相場を知っておくことが大切です。相手との関係性によって出産祝いの相場は異なりますが、一般的には5,000〜10,000円とされているので、この金額を基準に考えましょう。
ここからは、出産祝いを渡す相手との関係性に応じた相場をご紹介します。
1-1.親族の場合
親族に出産祝いを贈る場合は、一般的な相場より高くなることが多いです。また、親族の中でも、親、祖父母、兄弟、親戚では、それぞれ金額が異なります。
親
親から子どもに渡す、出産祝いの一般的な相場は1万〜10万円で、内孫か外孫かによっても金額が変化します。内孫の場合は10万円前後、外孫は5万〜10万円です。家庭のルールや地域の風習によっては、出産祝い自体を贈らないことも。
祖父母
祖父母から孫へ渡す場合は、3万〜5万円が一般的です。家庭によっては、それ以上の金額を渡したり、お祝い金とお祝い品の両方を渡したりすることも。
兄弟・姉妹
兄弟・姉妹へのお祝い金は、送り主が既婚の場合は1万〜3万円、独身の場合は5,000円程度です。弟や妹に贈る際は、やや金額がアップすることも。
親戚
親戚に出産祝いを渡す金額の相場は、3,000〜10,000円です。叔父や叔母は10,000円程度渡すことが多く、いとこや甥・姪は3,000〜5,000円が相場となります。
1-2.友人の場合
友人に出産祝いを贈る際の相場は、3,000〜10,000円と言われています。友人との関係の深さによって金額が異なり、親友と呼べるほど仲の良い友達には10,000円。たまに会う程度の知人であれば、3,000〜5,000円程度にする人が多いです。また、1人で出産祝いを渡すか、複数人で出産祝いを渡すかによっても相場が変化します。
高額な出産祝いは、内祝いの商品に悩ませてしまう場合もあるので、相手に気を遣わせない程度の金額に抑えましょう。
1-3.職場の場合
職場で贈る出産祝いは、5,000〜10,000円が相場とされています。複数人で渡す場合は、人数で割るのが一般的です。個人で渡す場合は、3,000〜5,000円程度が多いですが、職場でお世話になった先輩・親しくしていた同期など、関係の深さによって増額して渡すことも。
会社の経費から出産祝いが出されたり、メールなどの連絡で予算を集めたりと、会社によって独自のルールが決まっている場合があります。出産祝いを用意する前に、まずは会社のルールを確認してみましょう。
2.出産祝いを贈る際に知っておきたいマナー4つ
出産祝いを渡す際には、最低限のマナーを知っておく必要があります。「おめでとう」という気持ちを込めて贈るものなので、相手に失礼のないようにマナーを守りましょう。
ここでは、出産祝いを送る際に知っておきたいマナーを4つ紹介しますので、出産祝いを渡す際の参考になれば幸いです。
2-1.熨斗(のし)や表書きのマナー
出産祝いにギフトを贈る場合は、「熨斗(のし)紙」をかけて梱包をし、現金を贈る際は、「祝儀袋」に入れて渡すのが一般的。
熨斗とは、祝儀袋などの右上についている飾りのことで、元々は不老長寿の縁起物とされている干しアワビを、贈り物に添えていた歴史に由来しているそうです。
また、祝儀袋などについている飾りの紐は「水引(みずひき)」と呼ばれ、出産祝いの場合は、紅白の蝶結び(花結び)のものを選びましょう。蝶結びは何度でも結び直せるので「何度あっても良いこと」を意味し、縁起が良い結び方とされています。
2-2.渡し方のマナー
出産祝いを渡す際、1番に配慮したいのは渡す相手と赤ちゃんの体調です。産後すぐは、母親も赤ちゃんも疲れがとれず、体調が安定していない可能性があるので、病院に訪問して渡すのは×。
産後の母親は赤ちゃんへの衛生面に対しても気を張っているので、郵送で渡すのが1番無難な方法です。すでに会う約束をしていたり、相手からお誘いがあったりしたときのみ、自宅に伺い手渡しもできますが、大人数で訪問せず、なるべく長居しないようにしましょう。
2-3.出産祝いを渡す時期のマナー
出産祝いを渡す時期は、一般的には生後7日目(初七夜)〜1か月(お宮参り)の間と言われています。しかし生後7日頃だと、病院によってはまだ入院している可能性もあるので、退院して少し落ち着いてから渡すのが良いでしょう。退院してから2〜3週間後ぐらいがベストです。
家族に出産祝いを贈る場合は、産前でも良いと言われています。出産前にベビー用品を揃える必要があるので、ベビーベッドやおむつなど、産後すぐに必要となるアイテムは喜ばれるでしょう。
また、出産祝いを贈る際は、お日柄の良い日が◎。大安は、「あらゆることが吉となる日」とされているので、お祝いを贈るにはぴったりです。
もし、出産祝いを渡す時期に遅れてしまった場合は、内祝いの準備などで相手に迷惑をかけてしまいます。遅れてしまったら、お詫びのメッセージを添えて贈りましょう。メッセージには、「内祝いは不要」という文言を入れておくのがおすすめ。
2-4.メッセージを書く際のマナー
メッセージを添える場合は、忌み言葉は避けましょう。忌み言葉とは、不幸や縁起の悪いことを連想させる言葉です。
出産祝いメッセージで避けるべき忌み言葉の一例
・落ちる
・流れる
・破れる
・枯れる
・消える
・四(死)
・九(苦)
また、忌み言葉以外にも、出産後の母親が不安になるような表現もNG。例えば、「大変」や「早く大きく」などは、母親にプレッシャーを与えることも。さらに、「男の子(女の子)で良かった」など、性別で差別するような言葉は、使用しないように注意しましょう。