おうち時間を快適にする、おしゃれなスリッパ・ルームシューズ

フローリングの家が増えて、夏は床に足跡を付けたくない、冬は足が冷えるなどの理由から、すっかり定着した「スリッパ」。フローリングの上を素足で過ごすのが何となく落ち着かない、足が疲れる、という人にとっては必需品とも言えます。最近では「ルームシューズ」と呼ばれることもあり、おしゃれなデザインの商品も多数販売されています。

スリッパを履くことには、快適に過ごせること以外にもさまざまなメリットがあります。たとえば、フローリングに足裏の汗が付くのを防ぐだけでなく、足の裏に付いた汚れを別の場所に広げないという効果も。 また、スリッパを履いていれば、床に落ちたものを踏んでも大きなケガをする心配はありません。長時間立って家事をしていても疲れないよう、クッション性を高めたスリッパもあります。北欧テイストのスリッパなら、室内でもおしゃれを楽しめて、毎日を心地よく過ごせるでしょう。

自分に合うものはどれ?
スリッパ・ルームシューズの選び方

豊富なカラー・デザインのスリッパが販売されているので、「どれを選べばいいのか分からない」と悩んでしまう場合も。 「デザインのタイプ」「スリッパの素材」「プラスαの機能性」の3つのポイントに着目すると、自分にぴったり合うスリッパ・ルームシューズを見つけることができます。

<選び方(1)デザインのタイプ>

スリッパのデザインと一口に言っても、いろいろな種類があります。デザインによって特性や履き心地が変わるため、スリッパの使用シーンをイメージして適切なタイプを選びましょう。

脱ぎ履きがしやすい定番の「スリッパタイプ」

一般的なスリッパは、足の甲や指を覆うように生地が張られた、かかとのない形状です。昔から室内履きとして定着しているデザインで、かかとがないので脱いだり履いたりしやすいのがポイント。 また、足のつま先が開いているタイプは、足の熱がスリッパにこもりにくく、お風呂上がりや暑い夏の日にも快適に過ごすことができます。ただし、足の前が生地で覆われていないので保温性は高くなく、冬に履くスリッパには向いていません。 家の中でスリッパを脱ぎ履きする機会が多い人、来客用スリッパを探している人は、定番のデザインをチェックしてみましょう。

足入れしやすくモダンなインテリアにも合う「バブーシュタイプ」

バブーシュタイプは、モロッコの伝統的な靴と同じ形状のデザイン。かかとの部分が踏めるようにぺったんこになっているのが特徴で、サンダルのように履くことはもちろん、かかと部分を立ててシューズのように使える2wayタイプもあります。 足先はぽってりとした幅広い作りになっているので、サッと脱ぎ履きすることも可能。また、北欧風など豊富なデザインの中から自宅のインテリアになじむものを選べることもメリットです。おしゃれなスリッパを探している人、北欧モダンなどインテリアに合わせたい人は、バブーシュタイプを選ぶとよいでしょう。

足にフィットしてパタパタ音が少ない「シューズタイプ」

シューズタイプは、つま先からかかとまでをしっかりと覆うデザインで、スリッパタイプやバブーシュタイプよりもしっかりとフィットするのが特徴。外履きの靴のように履けるので、スリッパが脱げてしまう心配はありません。 また、スリッパ特有のパタパタ音が少なく、室内を快適に歩き回れるでしょう。足全体がすっぽりと覆われるので、もこもことした素材を選べば、保温性も抜群です。スリッパタイプよりも脱ぎ履きしにくくなるので来客用にはやや不向きですが、「子どもやお年寄りにも使いやすいスリッパを探している」「スリッパを履いたときのパタパタ音が気になる」という人はシューズタイプを検討してみましょう。

高い保温性で足元の寒さをしのげる「ブーツタイプ」

ブーツタイプは、足首部分まで包み込んでくれるショートブーツのようなデザインです。ほかのタイプよりもサッと脱ぎ履きすることは難しくなりますが、保温性は抜群。裏ボアのあるものを選べば、冬の寒い時期でも暖かさを感じることができます。靴下を履いたままでも快適に過ごせるよう、ブーツタイプを選ぶときは少し大きめのサイズがおすすめ。中で足の指を動かせるくらいのゆとりがある大きさを選ぶとよいでしょう。冷え性の人や、冬用のスリッパがほしい人は、ブーツタイプを選択肢に入れてみてください。

<選び方(2)スリッパの素材>

スリッパを履く部屋の床の材質や季節などに合わせて素材を選ぶと、より快適に過ごすことができます。素材ごとにどのような特性があるのかもチェックしておきましょう。

床を傷つけたくないなら「ソフトな素材」

フェルトやタオル、スエードなどのソフトな素材で作られたスリッパは柔らかく、フローリングや畳を傷つける心配はありません。スリッパの底に滑り止めが付いていれば、ツルッとならずに安心して履けます。

高級感を演出するなら「レザー素材」

レザーのスリッパは比較的値段が上がる傾向にありますが、その分高級感を出すことができ、季節を問わずに使えるため、来客用としてもおすすめ。洗濯機で洗えないものが多いですが、最近は自宅でお手入れできるものもあります。

夏に使うならリネン素材」「パイル素材」「メッシュ素材」

夏に履くスリッパは、通気性のいい素材がおすすめ。特に、リネン素材・パイル素材は通気性が高く、足の汗や蒸れを気にせず使うことができます。また、軽いものが多いので、長時間履いていても疲れにくいのが特徴です。

冬に使うなら「ボア素材」「ファー素材」「ムートン素材」

足元が冷える冬は、ボア素材やフェイクファー素材、ムートン素材など、保温性の高い生地が使われたスリッパを選ぶとよいでしょう。見た目でも温もりを感じられ、足先を冷えから守ることができます。

<選び方(3)プラスαの機能性>

デザインや素材ごとの特性を踏まえて、別の機能を付与したスリッパもあります。どのようなスリッパがほしいのかを考えて、自分にとって使いやすい商品を選びましょう。

家の中を歩き回るなら「高いクッション性」

洗濯や料理など、家の中を歩いたり立ったりしている機会が多い場合は、クッション性のあるスリッパを選ぶと疲労を軽くすることができます。

衛生面が気になるなら「洗濯・手洗い可能」

スリッパの中には洗濯機や手で丸洗いできる商品もあります。洗えるスリッパなら、いつでも清潔に保てて安心。洗う際は洗濯表示をチェックしましょう。

においや蒸れを防ぐなら抗菌・消臭機能」

スリッパを長時間履いていると、どうしても足のにおいや蒸れが発生してしまいます。抗菌・消臭機能があれば、スリッパで雑菌が繁殖するのを防ぐ効果が期待できます。

スリッパを選ぶ際、デザインのタイプ・スリッパの素材・プラスαの機能性以外に気にしたいのが「スリッパのサイズ」。S・M・Lで表示されることが多いので、自分の足の大きさを確かめた上で選びましょう。