もし少し時間に余裕があるなら、「いつもよりちょっと丁寧な衣替え」を楽んでみませんか?
この時期の衣替えで大半を占めるのがニット。冬の間たくさん活躍してくれたニットを、ホームケアで正しく・優しくお手入れしてから収納しておけば、きっとまた次の冬に袖を通す時まで、くたびれていないお気に入りの姿のまま維持できるはず。
今回は、フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョーのプロデューサーであり、洗濯ソムリエの資格をお持ちの松延友記さんに、ニットの正しいお手入れ方法を伺いました。
もし少し時間に余裕があるなら、「いつもよりちょっと丁寧な衣替え」を楽んでみませんか?
この時期の衣替えで大半を占めるニットも、キチンとお手入れしてから収納しておけば、
きっとまた次の冬に袖を通す時まで、くたびれていないお気に入りの姿のまま維持できるはず。
今回は、“お洗濯のプロ”にニットの正しいお手入れ方法を伺いました。
フレディ レック・ウォッシュサロン トーキョー プロデューサー 松延友記さん
「前向きなココロとライフスタイルがつくれるようなモノ・コト」を、コインランドリーから発信する
FREDDY LECK sein WASCHSALON TOKYO(フレディレック・ウォッシュサロントーキョー) 。
今春、目黒の原町に国内2店舗目がオープンし、フレディ レックの楽しいお洗濯の世界が拡大中です。
そんなフレディレック・ウォッシュサロン トーキョーのプロデューサーであり、「洗濯ソムリエ」の資格も保有している松延さん。お洗濯の仕方やアイロンのかけ方などを、同サロン内のイベントやメディアなどでレクチャーもされています。
POINT01. 正しいニットの洗い方
最近は洗濯機で洗うことができるニット類も増えていますが、デリケートなニットは、やさしく手洗いが基本。
今回は、アンジェで新発売のニット専用洗剤「ニットソークウォッシュ」を使った
ニットのお洗濯方法についてお話をお伺いしました。
「フレディ・レック ウォッシュサロン ニットソークウォッシュ」は、ニット専用のつけ置き用洗剤。
柔軟成分入りの中性洗剤で、デリケートなニットを優しく洗い上げます。
こちらは「フレディ・レック ウォッシュサロン ウォッシュタブ」でつけ置き洗いすることを想定してつくられているので
ウォッシュタブ7~8分目くらいの水量に、キャップ1杯がちょうど良い目安となっています。
※ニットソークウォッシュは、洗濯機でのお洗濯にも使用可能。
その場合は、洗濯機の取り扱い説明書を参考に水量に合わせて、洗剤量を調整して下さい。
今回は手洗い(つけ置き洗い)での方法をご紹介します。
洗い方
STEP01. ニットソークを入れる
ウォッシュタブに40度以下、約37度くらいのぬるま湯を入れ、ニットソークをキャップ1杯入れよくかき混ぜます。
(水8Lに対して、ニットソーク8mlが使用量の目安。)
ぬるま湯にする理由は、汚れを落ちやすくすることと、ニットの縮みを防ぐため。
しっかり洗剤とぬるま湯が混ざった状態の洗濯液を作ってから、ニットを入れるのがポイントです。
ニットのつけ置き洗いに
STEP02. やさしく押し洗い
ニットを入れ、やさしく押し洗いします。
ニットに洗濯液をよく浸透させるのがポイント。
ゆっくりニットを沈めるイメージで約10回程押し洗い。
汚れが徐々に浮き上がってくるのが分かります。
その後、約20分間つけ置きします。
STEP03. すすぎ洗い
3回程よくすすぎ洗いをします。
すすぎも同じくぬるま湯で行います。
ぬるま湯を入れ約3~4回程ニットを上からおさえて繊維の中の洗剤を押し出し、水を流すことを3回程繰り返します。(水がキレイになるまで)
STEP04. やさしく脱水
タオルドライまたは、洗濯機で脱水をします。
タオルドライの場合は、大きいバスタオルで2枚でニットをはさみ、ニットの水分をタオルに吸収させるイメージで
やさしく上からおさえます。
この方法はちょっと大変・・・手早くできる洗濯機での脱水がオススメです。
洗濯機で脱水する場合は、必ずランドリーネットを使用して下さい。
ランドリーネットは、型崩れやニットが伸びること、表面が傷つくことを防いでくれます。
ニットのお洗濯には、メッシュの細かいネットが◎。
洗濯機での脱水に
POINT02. 正しい干し方
室内で平干し
ニットは型崩れを防ぐため、平干しが基本。
ニットのカタチを整えてから、風通しの良い場所で陰干しします。この時、重力が1点に集中しない様、均等に台に置くのがポイント。
松延さんのオススメは、室内干し。室内だと花粉やPM2.5など空気の汚れをがつくのを防いだり
紫外線によるダメージを防げるというメリットがあるので、今は室内で干す方も多いのだとか・・
室内だと、平置きしたニットが風で飛んで汚れてしまう・・という心配もありません。
部屋干しの場合は、部屋干し臭を防ぐため、サーキュレーターなどを使用すると◎です。
平干し台の代わりに
フレディ レックのランドリーバスケットにニットを置いて乾燥させるという裏技もご紹介いただきました。
(ランドリーネットが転がらない様にご注意!)
他にも、お風呂場の蓋にメッシュの台を置いて乾燥させたり、立派な平台がなくてもアイデア次第で平置き場が作れそうです。
POINT03. ブラッシング、保管方法
やさしく毛並みを整える
ニットがしっかり乾いたら、クロスブラシでやさしくブラッシングして、毛並みをととのえます。
毛並みにそって、優しくブラッシングするのがコツです。
ニット着用後は、毎回ブラッシングをかけてあげると良いとのこと。汚れを落とせて洗濯回数も減らせるそう。
また、洗濯前にもブラシをかけることで、ほこりや髪の毛などの汚れを落とすことができるのでオススメです。
通気性の良い場所に畳んで保管
ニットの保管は、伸びない様に畳んだ状態が基本。
スペースがなければ目の詰まったハイゲージのニットは、ハンガーにかけてもOKとのこと。
その場合、ハンガーはきちんと肩のある厚みのあるタイプにして下さい。
湿気は虫食いなどの原因になるため、大敵。除湿剤と防虫剤を用いて、通気性の良い場所に保管します。
押し入れやクローゼットなど、下の方は湿気がこもりやすいので、スノコなどを使うと良いそう。
余裕がある時は、上下など場所の入れ替えをしましょう。
POINT04. その他の豆知識
洗濯時にニットが伸びてしまうのを防ぐには?
脱水の際には必ずランドリーネットを使用し、平干しすること。濡れた状態でハンガーにかけたりするのはNGです。
縮んでしまった場合は?
スチームアイロンを丁寧にあてていくと、元に近いサイズに復活できます。
毛玉ケアの方法は?
毛玉取りブラシや、毛玉取り器を使用します。日々のブラッシングは毛玉予防に◎